七人のマッハ!!!!!!!
BORN TO FIGHT(2005年/タイ)
監督 パンナー・リットグライ
出演 ダン・チューポン (デュー)
ゲーサリン・エータワッタクン(ニュイ)
ピヤポン・ピウオン(トゥック )
アモーンテープ・ウェウセーン(モー)
ラッタナポーン・ケムトーン(トゥクタ)/他
タイトルに『マッハ』がついていたので、コミカル調な作品かと思っていたら、内容は極めてハード。村を乗っ取ったテロリスト集団に住人達が否応もなく次々と虐殺されて行く。あまりに残虐極まりないシーンが続くが、マッハのタイトルにふさわしく、若者達が生身を使った激しいアクションを展開させる。
冒頭で二台のコンテナつきトラックが併走し、コンテナの上にいた人間が隣のコンテナにぶつかりながら地面に落ちると言ったスタントがあったが、一歩間違えれば、トラックのタイヤに轢かれる際どいアクションで、ほんと見ていてゾッとした。おなじくコンテナからコンテナの屋根へ跳ね飛ばされ、勢い良く地面に転がり落ちると言ったアクションもあったが、あの勢いで落ちて、無事なのが信じられない。死人が数人出てもおかしくないくらいのギリギリのアクションが次々と炸裂していた。
武装グループに観念し、途方に暮れていた村人達も最後は、一斉に立ち上がり、ゲリラの機関銃さえももろともせず、立ち向かって行くところが実に痛快と言うか、ありえない凄さなのだが、そこから展開するそれぞれのスポーツのチャンピオン達の華麗なアクションがテンポ良く、スピード感があって最後までずずいと引き込まれてしまった。様々な競技を使ったアクションも楽しめる。サッカーボールをテロリストにぶち当てて行く場面は、『少林サッカー』のパロディのようにも見え、中々爽快だった。片足の青年が一本の足だけで次々とテロリストを片っ端から蹴り倒して行く姿も見ていて気持ちが良かった。
生身のアクションも爆破もとにかくえげつない程スケールでかくて楽しめました。本当に昨今のタイ映画のアクションは、凄まじい!
潜入捜査で麻薬王ヤン将軍を逮捕した国家特殊部隊の刑事デュー。しかし、その捜査で隊長のリーダムロンが命を落とした。デューを励ますため、タイ・テコンドーの金メダリストの妹ニュイは、兄を誘い、テコンドーやサッカー、ラグビーなど各種競技のチャンピオンが集う慰問団とともにタイ国境沿いにある村に向かった。しかし、ヤン将軍の釈放を求める武装ゲリラが村を襲撃し、慰問団も村人と共に捕えられてしまう。