弾丸を噛め

BITE THE BULLET(1975年/アメリカ)No.082

監督 リチャード・ブルックス

出演 ジーン・ハックマン(クレイ)
   ジェームズ・コバーン(ルーク)
   キャンディス・バーゲン(ミス・ジョーンズ) 
   ジャン・マイケル・ビンセント(カルボ)
   ベン・ジョンソン(ミスター)/他


西部開拓時代、1890年代から1900年代初頭にかけて行われていた賞金つきのマラソン競馬レース、『横断ホースレース』に参加した勇敢な8人の男女の葛藤を描いた西部劇。馬で600マイルもの大地を渡り歩き、時にエキサイティングなアクションシーンと共に、レース参加者達の熱い生き様が描かれている。ジーン・ハックマン、ジェームズ・コバーンと豪華な個性派俳優達が名を連ね、『エアーウルフ』で主演した若かりしジャン・マイケル・ビンセントも出演している。レースに出場する男達は、どいつもこいつも癖のある連中ばかり。ジーン・ハックマン演じるクレイは、『フレンチ・コネクション』のドイルを彷彿させるような喧嘩っ早い腕利きのガンマン。女、子供、動物に手出しする奴は、許しちゃおけねぇってな具合に男らしい主人公を演じている。ジャン・マイケル・ビンセント演じるカルボも、無鉄砲で怖いもの知らずの青年だが、時に弱さを見せたりして、『エアーウルフ』のホークのような飄々としたクールさは、見られない。だが、逆にそれが人間的に見えたりもする。クレイ役のジーン・ハックマンに何度も締め上げられている場面がやけに多いのが、気になるところですが・・・。

虫歯の穴に砕いた弾丸を埋め込むと言うこの映画のタイトルを彷彿させるようなシーンがあるのですが、ちょっと痛々しかった。この時代の人は、ああやって虫歯を治していた人も多かったのでしょうか・・・。

この映画では、馬もかなりハードなアクションを演じています。かなりの高さのある崖から川に落ちたり、走っていてる途中に倒れて、死んでしまう演技をしたりと、人間以上に名演技をしているところも見所です。

ちなみに、テレビ版のジャン・マイケル・ビンセントの声は、富山敬氏でした。


20世紀初め、アメリカ西部で西部横断ホースレースが開催される。2000ドルの賞金を目当てに一稼ぎしようとする男女達の熱い戦いが繰り広げられる。


 

MENU HOME