燃えよドラゴン
ENTER THE DRAGON 龍争虎闘(1973年/米・香港)
監督 ロバート・クローズ
出演 ブルース・リー(リー)
ジョン・サクソン(ローパー)
ジム・ケリー(ウイリアムス)
ボブ・ウォール(オハラ)
ヤン・スエ(ボロ)/他
この映画はブルース・リーの存在があってこそ成立するアクション大作であります。この映画公開後、32歳にしてこの世を去ってしまったわけですが、若し彼がその後も生き続けていたら、その後の香港映画はどうなっていたか、見てみたかったものです。彼の後をおって、香港映画を支えてきたジャッキー・チェンやサモハン・キンポー達との夢の競演もあったかもしれせんね・・・。
もう何十回とこの作品を見てきましたが、特にリーが目を剥き、奇声を上げカンフーで敵を次々倒していくアクションシーンは、何度も見て迫力があり、飽きることがない。生身の肉体を鮮やかに操り、各国の武道家を相手に立ち向かう勇姿は、いつまでも心に残ります。正しくカリスマと呼べるべき人物。
敵の秘密基地に潜入し、組織を壊滅していくストーリー上の構成は007から引用されているそうです。リーの敵役ハンのモデルが、『007/ドクター・ノオ』に登場するドクター・ノオが原型になっているとか。
ラロ・シフリンが作ったテーマ曲も一度聞けば決して忘れられず、思わず「アチョー」と叫びたくなります・・・。
少林寺拳法の使い手リーは、米国情報部から南シナ海に浮かぶ要塞島で行われる武道トーナメントに参加して、島を支配するハンと言う男の麻薬密売の証拠を突き止めるよう依頼されるが、それを断ろうとする。ところが、トーナメントに妹を死に追いやった宿敵オハラが参加することを知ったリーは、世界各国の優れた武道家が集まる要塞島へ向かった・・・。