ハービー/機械じかけのキューピッド
HERBIE FULLY LOADED(2005年/アメリカ)
監督 アンジェラ・ロビンソン
出演 リンジー・ローハン(マギー・ペイトン)
マイケル・キートン(レイ・ペイトン・シニア)
ブレッキン・メイヤー (レイ・ペイトン・ジュニア)
マット・ディロン(トリップ・マーフィ)
ジャスティン・ロング(ケビン)/他
『ナイトライダー』の元ネタになったとされる『ラブバッグ』シリーズのリメイク作品。命を持った60年代のフォルクスワーゲン「ハービー」がヒロイン・リンジーとコンビを組んで、華麗なレースを展開させるラブコメディ&カーアクション。オープニングでは、ラブバックの映像と共になんとナイト2000もゲスト出演。ライトやバンパー、サスペンション、ドアなどで表現されるハービーの豊な表情や動きは、車の中にサーボ機構を積み込んで、遠隔操作して作り出されたそうです。
カーアクションシーンにおいては、宙返りやアニメ『ルパン三世 カリオストロの城』を彷彿させる重力無視のフェンス走行シーンなどCGを使った大胆なシーンもありますが、全体的には、CGを極力抑え、実車でのカーアクション演出がほとんどで、見応えがあった。スケボーのようにワーゲンがガードレールの上を滑るカーアクションも実車を使って見事な横滑りを実現している。スタントメンバーとして、『ナイトライダー』のカースタントを担当したジャック・ギルやスタント・コーディネーターのアンディ・ギルも参加しているのも興味深い。確かにどこかナイト2000の派手なカーアクションを彷彿させる場面が数多く見られました。
『バットマン』シリーズのマイケル・キートンや若い頃は、シリアスな青春映画に数多く出演していたマット・ディロンが三枚目のレーサー役でリンジー達の敵役になっているところも面白い。そう言えば、主人公のラスト・ネームの「ペイトン」は、『ハイテク武装車バイバー』の主人公と同じだか、それを意識してつけたのかどうかは定かではありません。
マギーは、レーサーになることを夢見ていたが、数年前に事故を起こして挫折し、大学卒業後、TV局への就職することになった。だが、卒業祝いに父のレイからプレゼントしてもらった廃車寸前のフォルクスワーゲンと運命的な出会いをしたのをきっかけに再びレーサーの夢を追いかけ始める。
(作成協力:KITT大好きさん)