グレートスタントマン

HOOPER(1978年/アメリカ)

監督 ハル・ニーダム

出演 バート・レイノルズ(フーパー)
   ジャン・マイケル・ビンセント(スキー)
   サリー・フィールド(グエン) 
   アダム・ウェスト(アダム)
   ロバート・クライン(ロジャー)/他


『トランザム7000』のハル・ニーダム監督とバート・レイノルズがコンビを組んだ異色のアクションムービー。引退間近のしがないスタントマン達が血と汗と涙を流しながら、スタントに命を燃やす姿をまざまざと見せる言わばスタントマンのドキュメント映画的な作品です。一度首を打てば、即あの世逝きと言われつつも、危険なスタントに果敢に挑戦して行くフーパーの生き様が勇ましい男の姿を活き活きと感じさせてくれる。若いスタントマンのスキー役を、『超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ』のジャン・マイケル・ビンセントが華々しく演じているのも興味深い。恋人のグエンを演じるのは、サリー・フィールド。バート・レイノルズとは、『トランザム7000』に続き、共演している。

注目は、クライマックスで繰り広げられる本物のカースタントシーン。最も凄いと思ったのは、小さな煙突が一つ二つと倒れるところ。煙突が傾き、倒れ落ちる寸前のところをフーパー達の乗った赤い「二代目ファイアバードトランザム」が擦り抜けていく場面には、ひやひやとさせられた。そして、最後の大技は、ロケットをつけたトランザムの渓谷越えの大ジャンプ。ジャンプする寸前、ハンドルを握るスキーが雄叫びを上げるが、まるで、『ナイトライダー』のマイケルのよう。これは、ナイト2000も真っ青の超迫力のジャンプシーンだった。もしかしたら、『西部警察』の名古屋での煙突倒しや、フェアレディZの川越えジャンプは、この映画のオマージュか、または、対抗心から生まれたものなのではないかと思ってしまった。

そう言えば、昔は、バート・レイノルズとチャールズ・プロンソンの区別がつかなかったなぁ・・・。


ハリウッドの一流スタントマン・フーパーは、新作の「危険を笑うスパイ」と言う映画の撮影でまたもや荒業を披露した。だが、その度に彼の背中の痛みは、ひどくなっていた。恋人グエンの説得でスタント・ショーに出ることになったフーパーは、そこで、新人スタントマンのスキーと知り合う。やがて、撮影は、クライマックスを迎え、監督は、フーパーとスキーに橋が崩壊した直後の峡谷をロケット・カーでジャンプすると言うとてつもないカースタントシーンを提案するが・・・。


 

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