エイセス 大空の誓い アイアン・イーグルV

 

IRON EAGLEV ACES(1992年/米)


監督 ジョン・グレン

出演 ルイス・ゴセット・Jr(チャピー)
   サニー千葉(ホリコシ)
   レイチェル・マクリッシュ(アンナ)
   クリストファー・カザノフ(パーマー)
   ホルスト・ブッフホルツ (ライヒマン)/他


『ユア・アイズ・オンリー』『リビング・デイ・ライツ』など、007シリーズを多数手掛けたジョン・グレンが監督したアイアン・イーグルシリーズ第3弾。1990年代初頭には、『アパッチ』や『エア・アメリカ』なども製作され、この当時は、まだ80年代から続いていたスカイアクションブームの名残があったのかなぁと思う。第1作目は、ダグ少年がF−16に乗り込んで敵地に乗り込んでいくと言うフレッシュな魅力のある内容と迫力のスカイアクションが展開していましたが、この3作目は、シリーズ通して登場しているチャピー・シンクレア役のルイス・ゴゼット・Jr.が主役に納まり、ややB級の戦闘アクション映画になっている。

内容的には、麻薬組織を壊滅するためにかつての撃墜士達が再び戦闘機に乗り込んで、敵と戦いに行くという少しありきたりな展開になっていて、1作目ほどの新鮮さは、感じられませんでした。しかしながら、チャピーが乗るP−38、パーマーが乗るスキッド・ファイヤー、ライヒマンが乗るメッサーシュミット109、ホリコシが乗る零戦などなど、多種の古めかしい戦闘機達が空中戦を繰り広げていてる場面は、中々ユニークかつ迫力ある映像が多かった。爆風で反転してしまったパーマーの戦闘機をチャピーが自分の飛行機の翼を使って、引っ繰り返して元に戻したり、爆破された教会のベルのシーンも笑えた。チャピーの乗るP−38にスーパーブースターが装備さているのも、スカイアクションのお約束的なノリで楽しめた。そして一番の注目は、クライマックスに登場する黒と赤ツートンの最新鋭戦闘機メッサーシュミット263の飛行シーン。メッサー同士の対決やP−38との対決も中々良かったけど、エアーウルフとも戦って欲しいなぁ…なんてふと思ってしまいました。主たる兵器は、カービン銃ぐらいしかないので、おそらく、余裕でエアーウルフが勝ちそうですが・・・。

主人公のチャピーと相対するように映画の中で活躍しているのは、まるで『女ランボー』のように見えるアンナ役のレイチェル・マクリッシュ。そして、あの千葉真一が日本人パイロット・ホリコシ役で登場している。これがハリウッド映画初進出作品だったそうですが、どうも、この映画の中の彼の役どころは、中途半端で解せない。それは、アメリカでの日本人の扱いが解せないと言う問題につながる。まぁ、アメリカ映画だから仕方がないと言えば、それまでの話ですが。千葉さんには、もっとアクションで活躍して欲しかったなぁ…空手とか使って。できれば女ランボーと組んで地上で肉体を武器に戦って欲しかったぁ・・・。


第2次大戦を共に戦った日・独・英の元撃墜士達と共に航空ショーで活躍していたチャピーにある連絡が届く。それは、元部下のモラリスが死んだと言う知らせだった。モラリスの妹アンナと出会ったチャピーは、麻薬王クレイス達の組織がアンナ達の住むペルーのイスキトス村を占領している事を知り、戦友達に呼びかけ、戦闘機で、麻薬組織と対決を挑む…。

 

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