ノー・マンズ・ランド
NO MAN’S LAND(1987年アメリカ)
監督 ピーター・ワーナー
出演 チャーリー・シーン(パリック)
D・B・スゥイニー(ベンジー)
ランディ・クエイド(ビンセント)
ララ・ハリス(バリック)
ビル・デューク(マルコム)/他
車の天才メカニックの若い警官が、連続車強盗組織を壊滅させるため、単身、潜入捜査を始める。しかし自分が捕まえようとしている男と息を合わせるうちに二人に奇妙な友情が芽生え始めていく。
チャーリー・シーンは、この頃父マーチン・シーン、兄エミリオ・エステベスに並ぶ2枚目アクション俳優と言うイメージが強かった。以後、『ウォール街』『ネイビー・シールズ』そしてクリント・イーストウッドと共演した『ルーキー』など、数多くの大作映画に顔を連ねた。ここ最近彼の顔は見かけないけど、この作品のようにまた一段と渋い役を演じてもらいたい。(『ホットショット』などのコメディは、もう勘弁してほしい)。
リズミカルなBGMとオープニンクテーマはなかなかカッコ良く、カーチェイスの映像とマッチしていて爽快です。この映画には、当時のいろんなタイプのポルシェや、カマロなどと言ったスポーツカーが登場し、カマロの大クラッシュなど、過激なカーアクションが展開。ハードなテイストで、チャーリー・シーンの魅力が存分に発揮された貴重な一本と言えるでしょう。
余談ではあるが、ナイトクラブのシーンにウェイター役でブラッド・ピットがかすかに映るのが必見。エンディングでクレジットされてなかったが、彼かどうかはこの目で確かめてください。
若い警官ベンジー・テイラーは、プレイシー警部補から、殺されたグラツィオラ刑事の捜査で、車のメカに詳しい彼に潜入捜査を依頼してきた。彼はビル・アイズと言う偽名を使い、テッド・パリックと言う男の整備工場へ向かう。そこで住み込みで働き始めた彼は、夜、仕事で呼び出され、男の元へ行く。その男こそ彼が探していたテッド・パリックだった。パリックは故障した自分のポルシェをベンジーに直させ、彼に運転を任せる。彼の腕を見込んだパリックは、彼をナイトクラブに招待し、自分の友人達と顔を合わせる。二人に少しずつ友情が芽生え始め、やがてベンジーは、パリックと共に車ドロに手を貸すことになる・・・。