クローサー

SO CLOSE(2002年/中国・香港・アメリカ)

監督 コーリー・ユン

出演 スー・チー(リン)
   ヴッキー・チャオ(クワン)
   カレン・モク(コン)
   倉田保昭(コディー・グラント)
   セク・サウ(チョウ・ルイ)/他


女性三人組のアクションと言えば、これまで、アメリカの『チャーリーズ・エンジェル』、ドイツの『ワイルド・エンジェル』なんてのもあったが、きっと、この映画は、中国版『チャーリーズ・エンジェル』だろうと予想していた。しかし、見てみると、そのイメージは、大きく覆されました。実際、劇中には、スー・チーと、ヴィキー・チャオが演じる「電脳天使」と呼ばれる姉妹の暗殺者が冒頭から登場し、コンピュータを駆使した華麗なアクションが展開するわけなんですが、その後の展開、主人公三人の関係も、意外だらけ。三人が絡むのは、中盤のアクション場面だけ。途中で恋愛要素も絡んだり、後半の展開は、さらに突拍子もない方向へ・・・。今ひとつスピード感がなく、アクション映画としては、ちょっとだらけて見えてしまう展開でしたが、かなり、しっとりした良い場面もあって、そのギャップがとても楽しめる。だが、できれば、三人で、倉田氏と対決してもらいたかった・・・。

CG・ワイヤーアクションを頻繁に取り入れた豪快で美しいアクション映像も中々良かった。衛星を使ったカーアクションも中々面白い場面でしたが、狭い路地で追いつめられて、「突破して」じゃあ、結局は、何も役に立っていなかったのでは・・・。

『少林サッカー』の時は、ひどい肌荒れや、厚化粧、坊主姿とさんざんな役をさせられていたヴィキー・チャオが、この映画では、クライマックスに日本アクションの開拓者・倉田保昭氏と素晴らしい刀剣アクションを見せてくれている。それにしても中国映画は、ここ最近劇的に進化してしまった。日本のアクション映画も少しは、見習って欲しいものだが・・・。


アジア最大のコンピュータネット会社のシステムが、突然ウィルスに感染し、社内は、大パニック。そんな時、『電脳天使』と呼ばれる暗殺者の女リンがあらわれ、社長を殺し立ち去った。刑事課に配属されたコンは、独自の捜査を開始するが・・・。


 

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