ターミネーター4
TERMINATOR SALVATION(2009年/アメリカ)
監督 マックG
出演 クリスチャン・ベール(ジョン・コナー)
サム・ワーシントン(マーカス・ライト)
アントン・イェルチン(カイル・リース)
ムーン・ブラッドグッド(ブレア・ウィリアムズ)
ブライス・ダラス・ハワード(ケイト・コナー)/他
アーノルド・シュワルツェネッガー主演でヒットした『ターミネーター』シリーズの第4弾。テレビドラマ『スーパーナチュラル』シリーズや『ファーストレーン』、リメイク版『チャーリーズ・エンジェル』などを手がけたマックGが監督しているだけに、全編にスピーディで、重厚感のあるアクションが展開していた。
前三作までは、シュワルツェネッガーの存在感が強烈なSFアクション映画と言う感じだったが、今作は、近未来型の戦争アクションと言うか、CGアクション全開と言った感じで、ジョン・コナーを中心とした人間達と新型ターミネーターとの激闘が描かれていた。自分が感じた印象としては、『マッドマックス』と『トランスフォーマー』を足して2で割ったような世界観で、アクション的には、大変見応えのある内容だった。今回は、一作目から登場するT―800型以外にも新たなターミネーター達が登場している。トランスフォーマーのように変形はしないが、中盤に登場する全長25mもある人間捕獲用の巨大ロボット「ハーヴェスター」や、水中型の「ハイドロボット」、無人走行するバイク型の「モトターミネーター」は、個人的に目を引いた。かつて、80年代に『ストリート・ホーク』と言うスーパーバイクが活躍するテレビドラマがあったが、もし、ストリートホークが現在に復活したら、モトターミネーターのような無人走行シーンが描かれるのだろうと色々とイメージしてしまった。モトターミネーターは、人工知能で運転制御が行われ、マシンガンを装備している。また、高度なジャイロシステムを装備しているので、車体を大きく傾けても転倒しないらしい。残忍さ極まる「バイク版カール」と言ったところだろうか。
ファン・サービスだったのか、人間型のターミネーターの製造工場が登場する終盤の場面で、人間型のT―800が出てくる。一作目のシュワルツェネッガーのイメージをCGで見事に再現していたが、しかし、やはりCGだけでは、何か物足りない感じがした。「2」でT―800は、溶鉱炉で溶けていたが、この映画に登場したプロトタイプは、溶鉱炉の炎を浴びてもびくともしていなかった。と言う事は、試作品のほうが頑丈?なのであろうか。ジョン・コナーの味方をする心臓以外は、機械の体のマーカス・ライトが存在感あり、今作は、彼が主役と言ってもいいぐらい印象に残った。カイル役のアントン・イェルチンは、一作目でカイルを演じたマイケル・ビーンの面影があって中々良かった。
2018年、人工知能搭載のコンピューター「スカイネット」に支配された世界では、生き残った人間達と、コンピューターの激しい戦いが続いていた。抵抗軍のリーダー・ジョン・コナーは、スカイネットが、過去で自分の父親となるカイル・リースの命を狙っている事を知り、カイルの行方を探す。