クローバーフィールド/HAKAISHA
CLOVERFIELD(2007年/アメリカ)
監督 マット・リーブス/他
出演 マイケル・スタール=デヴィッド(ロブ)
マイク・ボーゲル(ジェイソン)
オデット・ユーストマン(ベス)
リジー・キャプラン(マリーナ)
ジェシカ・ルーカス(リリー)/他
『LOST』『FRINGE』など、テレビドラマも数多く手がけるJ・J・エイブラムス製作総指揮のSF作品。一昔前に『ブレアヴィッチ・プロジェクト』と言う映画があったが、ノリはそれに近い。終始、ハンディカムのビデオカメラ(風の演出)で撮られ、ドキュメンタリータッチで描かれている。見せ方としては、面白いが、激しい画面の揺れには参った。映画鑑賞歴は長いが、この作品で初めて画面酔いを経験してしまった…。
ストーリー的には、よくあるエイリアン来襲ものと言った感じで、いったい何が起こっているのか判然としないまま、物語が進んで行く。舞台は、深夜のニューヨーク。日本に転勤する主人公ロブを祝うパーティ会場に、突然轟いた謎の衝撃音。正体不明の未知なる巨大生物がマンハッタンの街を蠢めく。自由の女神の頭がロブたちの目の前に吹き飛ばされてくる映像は、中々ショッキング。マンハッタンから脱出しようと向かった橋が突如崩壊する映像も衝撃的だ。それ以後も緊迫感のある映像が続き、軍隊もやってきて、激しい交戦が開始される。地下鉄のトンネルの中に出現する奇妙な生物に襲われる主人公たちの映像もスリリング。
ロブたちが隣のビルにもたれかかるような感じで傾いている高層マンションにいるべスを救出する場面も何かのアトラクションを見せられているみたいで、緊張感溢れる映像だ。べスを助けた後、傾いたマンションから、また隣のマンションへ移動する時に巨大生物が接近してくるところも迫力がある。ラストは、ちょっと賛否を呼びそうだが、個人的には、謎を残したままでもありかなと思った。とりあえず映像のインパクトは、そこそこ凄い作品。ゴジラの映画を新しい手法で見たような、一言で言うとそんな感じ。実際、エイブラムスは、日本の怪獣映画に感銘を受けて、この映画を作ったそうです。
ロブが日本へ転勤することが決まり、深夜、それを祝うパーティが開かれるが、その途中、爆音が響く。突然ニューヨークの街が炎に包まれ、人々は、パニックに陥る。ロブ達は、歩いてマンハッタンからの脱出しようとするが、その時、彼らは、街を破壊する巨大な生物を目撃する。