ドリームキャッチャー
DREAMCATCHER(2003年/アメリカ)
監督 ローレンス・カスダン
出演 ダミアン・ルイス(ジョーンジー) |
SF・ホラー作家スティーブン・キング原作の映画。『スタンド・バイミー』+『ミザリー』+『エイリアン』と青春SFホラーとでも言うべきでしょうか。二十年前に四人の少年達は、不思議な能力を身に付けた少年ダディッツと出会い、彼ら自身も能力を身につける。ところが二十年後、地球は、潜んでいたエイリアン達に乗っ取られようとしていた。
劇中、ショッキングなシーンがいくつもあるが、恐怖感や目新しさはそれ程感じなかった。しかし、あのウナギのようなクリーチャーは、不気味でした。それよりも、作品全体を通して、穴だのトイレだのとえらく下にまつわるエピソードや描写が多く、お下品さが極まっているのがちょっとげんなりだった。
それにしても、最初の青春映画的な展開から、壮大なスケール感のあるSF映画の世界に発展しようとは、思いもしなかった。とくに、エイリアン達が集団で生息する地域に軍隊がアパッチで攻撃を仕掛ける場面などを見ていると、CGながらも、『インディペンデンス・デイ』並みの迫力がある。しかし、それが「余計な描写」にも見え、解せなかった。ダディッツが「アイ ダディッツ」とポーズを決めるところで、ホラー色など一気に吹き飛んでしまい、ホラー映画にしては、何やら妙なほのぼのさがあって、なんともまったりした印象が残る。
大学助教授のジョーンジー、精神分析医のヘンリー、車のセールスマンのピート、大工のビーヴァーの四人は、メイン州デリーで少年時代を過ごした幼馴染み。四人は、年に一度、ビーヴァーの山小屋に集まり、思い出話に花を咲かせていた。そんな時、狩りの最中に仲間とはぐれ、ずっと森をさまよっていた中年のハンター・リックが表われ、ビーヴァー達は、彼を助け小屋に入れるが、それから彼らの前で不思議な光景が次々と起き始め・・・。