エクソシスト

THE EXORCIST(1973年/アメリカ)

監督 ウィリアム・フリードキン

出演 リンダ・ブレア(リーガン・マクニール)
   ジェイソン・ミラー(ダミアン・カラス)
   エレン・バースティン(クリス・マクニール)
   マックス・フォン・シドー(メリン)
   リー・J・コッブ(キンダーマン)/他


オカルトブームが巻き起こった1970年代前半に登場した悪魔(パズス)払いを主題にしたホラー。12才の少女リーガンに取り付いた悪魔パズズと二人の神父の戦いを描く。

日本のテレビでも問題になったサブリミナル映像や首を180度回転させる場面、卑猥な発言など、とにかく何もかもが凄まじい映画。ビデオで始めた見た頃は、色褪せた画質がさらに恐怖感を与えていたが、DVDでは、すこし綺麗になりすぎてしまって怖さが半減してしまったのが残念。しかし、神父と悪魔たちの対決シーンは、本当にリアルで、歴史に残る名場面。当時14歳のリンダ・ブレアの神かがリ的な演技が素晴らしい。子供の演技には、見えない。子供の頃は、単に怖いもの見たさで見た映画でしたが、大人になってから見ると、カラスの母親に対する激しい感情や哀しみなどもわかり、さらに奥深さを感じる事ができた。なんともいえない神秘的な映画である。

DVDのディレクターズカット版には、失禁、失言、リーガンがスパイダーウォークをしながら階段を下りるショッキングなシーンが追加されている。CGなどなかったあの時代に、あれほど不気味な動きを作り出しているのは、まさに奇跡的。

マイク・オールドフィールドの「チューブラー・ベルズ」のテーマ曲も大変印象に残る。後に日本の北野映画『3―4X10月』のテーマ曲もこれに近い印象を受けた。最近、『ダイ・ハード2』『ロング・キス・グッドナイト』などのレニー・ハーリン監督によって『エクソシスト・ビキニング』が製作されたがやはり、本家ほどの強烈なインパクトは、なかった。


映画の撮影のためワシントンに移り住んだ女優のクリス・マクニールの娘、リーガンにある日、異変が起き始める。卑猥な言葉を吐いたり、ふてぶてしい激しい態度で、クリスを威嚇するようになる。クリスは、リーガンを病院で治療させるが、科学的な検査方法では、何ひとつ解明されず、偶然知り合ったカラス神父に救いを求める。リーガンに悪魔が取り憑いた事を知ったカラスは、イラクの古代遺跡の調査に出ていた生物学者のメリン神父を呼び、悪魔と壮絶な戦いを始める。


 

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