ジェイソンX 13日の金曜日

JASON X(2002年/アメリカ)

監督 ジム・アイザック

出演 ケイン・ホッダー(ジェイソン)
   レクサ・ドイグ(ローワン)
   リサ・ライダー(テクドロイド・KAY−EM14)
   チャック・キャンベル(ツナロン)
   デビッド・クローネンバーグ(ウィマー博士)/他


80年代に、日本でも大ヒットした人気ホラーシリーズ『13日の金曜日』が約10年ぶりに復活。10作目とあって、もう、ジェイソンがどれだけ人を殺そうが、びくともしませんが、ところが、これまでの程よいB級感が嘘だったかのように、今回は、宇宙を舞台に、ジェイソンが大暴れをすると知って、興味津々。女科学者ローワンと共に冷凍保管されたジェイソンが、400年後の未来の宇宙船の中で殺戮を繰り広げると言うから、これまで以上に奇想天外。さらに今回は、SF映画としても楽しめる要素が一杯で、宇宙船やシャトル、船内のセットも普通のSF映画と匹敵するくらい凝っていて、これにも驚かされました。まるで、ジェイソンがエイリアンかプレデターにでもなってしまったような世界だ。

製作総指揮は、第1作で監督を務めたショーン・S・カニンガムが担当。監督は、『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』『グレムリン』『ザ・デプス』などで『VFX』を担当したジム・アイザック。特殊メイクは、『ザ・フライ』アカデミー賞を受賞したスティーン・デュプイスと言う面々で、もう単なるB級映画とは、言えないほどスタッフも豪華の面々ばかり。なんと、『ザ・フライ』『裸のランチ』のデビッド・クローネンバーグがカメオ出演しているのにも驚きだった。

武装した兵士達を息をもつかせず、次々と殺し、女性の顔を氷付けにして、かち割ったり、軍隊の男を串刺し状態にし、体をクルクル回転させたり、人体をベロンベロンに切断したりと、惨たらしい殺戮が繰り返されますが、ジェイソンに殺されかけた軍曹が復活したのは、意外だった。ジェイソンと女性アンドロイドの派手な対決も中々面白かったのですが、今回、何より驚いたのは、ジェイソンがパワーアップしてしまった事でしょう。アンドロイドとの闘いで傷ついた部分がナノテクノロジーによって再生され、ホッケーマスクもより、えぐいデザインに改良され、まさに『サイボーグ・ジェイソン』の誕生!これには、ブッたまげた。これだけやってくれれば、コミカルチックなラスト・シーンも最高に笑える。

地球上で普通に殺戮を繰り返していた頃から遥かにパワーアップしてしまったジェイソン映画。この後の展開は、どうなる?『フレディvsジェイソン』の対決も楽しみになってきた。


クリスタル湖の下に作られた研究所に働くチームがジェイソン・ボービーズを捕らえる事に成功。だが、ジェイソンは、突然蘇えり、研究員達を襲い始めた。だが、ジェイソンは、女科学者ローワンと共に冷凍保管されてしまう。二人が目覚めたのは、それから400年後の2455年の未来。宇宙船の中で目覚めたローワンは、ジェイソンの危険性を船員達に伝えるが・・・。


 

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