口裂け女
(2006年トルネード・フィルム)
監督 白石晃士
出演 佐藤江梨子(山下京子) |
1970年代から語られる都市伝説の映画化。テレビのCMで初めて映像を見た時は、水野美紀演じる口裂け女の特殊メイクが中々強烈で、とても印象に残った。口裂け女は、次々と人間の体に乗り移り、乗り移られた人は、姿が口裂け女になってしまう。彼女を殺すと、実は、しらずしらずのうちに自分の身近な人を殺してしまっているという…。『ヒドゥン』のようなハリウッドのSFホラー調のイメージと、昨今のジャパンホラーの流れをうまくミックスさせているように見えた。口裂け女が巨大な鋏で、次々と人々を切りつけていくのだが、派手に血祭りにするのではなく、淡々と流れ作業のように、子供達を『処理』するような感覚があり、妙な悪寒が走った。
ストーリー展開は、いたってシンプルで、思ったほど殺人描写は、どぎつくない。PG―12指定で公開されたそうだが、いっそのこともっと年齢を引き上げて、予想もつかないおもいっきり血みどろな展開も見てみたかった気がする。
27年前に広まった噂が再び囁かれる…郊外の街で飛び交うあの噂…背が高くて髪が長く、トレンチコートに身を包み、口にマスクをしている女。マスクを外すと、大きく裂けた口が…。「口裂け女」の噂話は、小学校でも瞬く間に広まり、大人達も無視できなくなるほどであった。教師とPTAは、協力して集団下校を始めるが、山下京子の担当するクラスの生徒・佐々木美佳は、家に帰ることを拒む。美佳は母・真弓から虐待を受け、全身傷だらけだった。京子は、説得して、美佳を自宅に帰らせようとするが…。
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