トリック 劇場版
(2002年)
監督 堤幸彦
出演 仲間由紀恵(山田奈緒子) |
自称天才マジシャンの山田奈緒子と天才物理学者上田次郎がおりなす、コミカルなドタバタミステリー。日本版『Xファイル』とも言えそうなテイストのあるこのドラマが映画で登場。テレビのスペシャル版のような感じにも見えましたが、無理にテレビシリーズのテイストを崩さなかったのは、良かったと思う。こう言った手合いの作品は、ビデオ画像でも十分だと思っていましたが、フィルム画質で見ると、やはり、中々味わいがあって良かったです。
物語のほうは、今までのテレビシリーズの一番良い要素を根こそぎ集めた総集編にも見えましたが、テレビシリーズにもあった登場人物達の胡散臭さと、散りばめられた軽いギャグが、とても、バランス良く描かれていて、面白かった。その癖、ラストに向けて、じわじわと、シリアスな展開になって行くのも、テレビシリーズと同じで、無理なく楽しめました。ただ、神々が起こす奇跡の「トリック」までもが、テレビシリーズで一度使われたアイデア(奈緒子が使ったトランプを袋に入れたマジックなど)なのは、少し頂けなかったかな。テレビシリーズと同じく今回も奈緒子と上田は、人里離れた田舎町を訪れ、不思議な怪奇現象を暴こうとするわけですが、一番面白かったのは、伊武さん演じる長曽我部が「毒」を「苺」と読んで、村民達がひそひそとそれを指摘する場面。なんとも言えない空気が伝わってきて。思わずくすくすと笑ってしまう。
脇役は、中々、豪華な面子が勢ぞろいしている。山下真司(「スクール・ウォーズ」の頃のイメージが抜けきれないせいか、未だにこう言ったコミカルなドラマで見ると違和感を覚える)胡散臭い神々達に、石橋蓮司、伊武雅刀、竹中直人、ベンガルなどなど。また、テレビシリーズに出演していたメンバーの顔もちらほら見かけました。
矢部と石原が意外と出番が少なかったのがとても残念。ゴールデンタイムで放送中の第3シリーズも期待してます。
天才マジシャン?こと山田奈緒子は、ある夫婦の依頼で、300年に一度大きな災いが来ると言われている糸節村と言う寒村に向かう。そこで、奈緒子は、「神」となり、村人の不安を取り除こうとするのだが・・・。
堤幸彦監督作品
『ケイゾク』『溺れる魚』『池袋ウエストゴールドパーク』(TV)
仲間由紀恵出演作品 『リング0〜バースデイ〜』『溺れる魚』 『明日があるさ THE MOVIE』『g@me』
阿部寛出演作品 『はいからさんが通る!』『YAWARA!』『プロゴルファー織部金次郎』 『RAMPO』『必殺 三味線屋勇次』 |
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