プロジェクトA

A計画(1983年/香港)

監督 ジャッキー・チェン

出演 ジャッキー・チェン(ドラゴン)
   サモ・ハン・キンポー(フェイ)
   ユン・ピョウ(ジャガー)
   ディック・ウェイ
   チェン・フィミン/他



ジャッキー映画の一番の代表作として思い出すのは、やはりこの作品。ジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウの三人の黄金コンビのまさに最高傑作。全編に渡る超過激なアクションの連続と絶妙に織り込まれたユーモアとギャグ、三人が互いに反目しあい、クライマックスに向かうにつれ、結束を固めて行くところなど全てに至って素晴らしい。

数あるアクションシーンの中でも、古い街並みでの自転車チェイスから手錠につながれたまま、ポールをよじ登り、時計台の頂上に飛び移って、時計台から華麗な落下を遂げるシーンが一番のお気に入り。時計台の針からぶらさがる場面は、ハロルド・ロイドの『ロイドの要心無用』からの引用で、この映画の後も『バック・トゥ・ザ・フューチャー』などでも同様のシーンが見られるが、この場面を撮影するのに7日間かかったそうです。ジャッキー曰く、その理由は、落ちるのが嫌だったとか。そりゃあそうです。誰だってあんなところから落ちたくありません。しかも、地面に落ちた時、頭から突き刺さっている。これは、本当にひやひやもののスタント。その後の『サンダーアーム』の撮影で、ジャッキーは、林の中でのロープアクションシーンで重傷を負ってしまい、再起不能とまで言われてましたが、その後もたくさんの作品が見れて良かった良かった。さらにその後、ユン・ピョウ演じるジャガーに助けられ、セリフを言いながら歩いて行くところまでワンカットで演じているのだから本当に凄いです。

海賊のアジトに潜り込んだジャッキーが敵に正体を見破られそうになってからのセリフのやりとりも実に面白い。そして、クライマックスは、海賊とジャッキー、サモ・ハン、ユン・ピョウが足並み揃えて三人の息の合った立ち回りがこれまた面白い。テンポを崩さない編集も素晴らしかった。最後の爆破シーンで、同時に吹き飛ばされる時の三人もカッコ良い。

テンションの高い日本語吹替えも素晴らしかった。「見ろ、良い女だぜ、お前どっちを選ぶ?」


20世紀初頭、海賊達が航海している船を襲い金品を奪う事件が相次ぐイギリス殖民地下の香港。落ちこぼれのレッテルを貼られ、陸上警察と統合されてしまった水上警察に香港総督の指令がくだる。


 

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