少林寺木人拳

Shaolin Wooden Men(1977年/香港)

監督 ロー・ウェイ

出演 ジャッキー・チェン(イールン)
   ルン・ユアン   
   クム・カン
   ユン・ピョウ /他


正真正銘、ジャッキー・チェンの正統派カンフーアクション。監督のロー・ウェイは、ブルース・リー主演の「ドラゴン危機一髪」や「ドラゴン怒りの鉄拳」なども撮った巨匠。ちなみに「ドラゴン怒りの鉄拳」にはジャッキーも悪役で出演していました。

とにかくジャッキー演じる主人公のイールンは、一言も言葉を話さず、管長の言うことを何でも素直に聞き、真面目に修行に励んでいく。水を汲んで肩に担ぎ、お寺の長い階段を何度も何度も登っていく姿は、思わず感心してしまう。カンフーを習うための基礎訓練が5年もかかってしまうなんてなんとも気の長い修行だ。しかしイールンは、ひたすら修行に取り組む。

話の中盤で、イールンは、洞穴で鎖につながれているある男と出会い、イールンは毎晩その男に食料を与え、そして男からカンフーを習うことになる。さらに管長の友人の世玉と言う女から「蛇意八歩」という拳法を習い、ますます力をつけていく。

その後、少林寺を出るために、「木人」と戦うことになるのだが、これがまたなんとも謎を呼ぶ場面なのです。こいつらはいったい何なのであろう?どう見ても気ぐるみを来た男達がふざけているにしか見えないのだが、そいつらが牢の中の廊下の両端一列にずらっと並んで、イールンは、ただ両腕を前に突き出してくる木人を避けたり、時には攻撃を加えながら木人のいる廊下を潜り抜けるわけだが、この「木人」、あまりに奇妙で不気味・・・。

とにかく、この映画のジャッキーは、コメディテイストではない真面目なカンフーアクションを見せてくれており、憎しみを内に秘め、無口を貫き通す最近ではありえない主人公を演じてくれています。それだけにラストで見せるカンフーは、パワーがみなぎっています。チョイ役でユン・ピョウも出演しています。


拳法の総本山・少林寺で父の仇を討つため、言葉を話さずひたすら修行を積むイールン。ある夜、洞窟に入り込んだイールンは、そこで鎖につながれた一人の男を発見する。彼は、毎夜洞窟に向かい彼に酒と食料を与える。イールンのことを気に入った男は、彼に拳法を教え始める・・・。


 

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