スパルタンＸ

WHELLS　ON　MEALS　快餐車（1984年／香港）No.006

「スパルタンＸ」と言う奇妙なタイトルから、興味を注がれる作品だが､「スパルタン」と言うのは、ジャッキーとユン･ピョウが乗る黄色いワゴンの名称だとか。そう言えばこの映画が公開していた当時は､ファミコン全盛期に入ってまもない頃、この映画のタイトルのソフトも発売され､よくやっていた気がします。ジャッキーの名前を初めて知ったのもこの頃だったかなぁ､と色々感慨深い作品です。とにかくユン･ピョウ、サモ･ハン・キンポーと三人揃えば怖いものなしと言う具合に､この黄金コンビが、はちゃめちゃに笑いを振り撒いてくれます。特に僕が一番笑ったのは、夜、店で調理していたユン・ピョウ演じるデービッドの前に見知らぬ美人の女性が現われて、彼女に静かにとゼスチャーで口元に指を立てるのを見て、デービッドも真似て指の変わりに調理に使っていたこてを口元に当てるシーン。デービッドの口が「ジューッ」と焼ける音がたまらなく面白かった。

絶頂期の彼らの激しいカンフーは、かなり見応えがあるし､特にラストの対決は、一対一の壮絶なカンフーバトルに目を見張るものがある。ジャッキーは、この後、「ポリスストーリーシリーズ」や、「プロテクター」「サンダーアーム」と一人で出演する作品を増やしていきましたが、できることならもう一度この黄金コンビの映画を見てみたいですね。

スペインのバルセロナで、キッチン・カーによる食品販売を営むトーマスとデイヴィッドは、ある日、シルビアと言う女性と知り合い、彼女をウェイトレスとして雇う。だが、シルビアは、正体不明の男たちに狙われていた。一方、ある紳士に仕事を依頼された探偵見習いのモビーは、早速調査に乗り出すが、彼もまた何もかに命を狙われ・・・。