WHO AM I ?

我是誰(1998年/香港)

監督 ジャッキー・チェン

出演 ジャッキー・チェン(ジャッキー)
   
ミシェル・フェレ(クリスティーン)
   山本未来(ユキ)
   ロン・スメルチャク(モーガン)
   エド・ネルソン(シャーマン)/他


アフリカの奥地からオランダのロッテルダムまで、大スケールのアクション巨編。とにかく今までのジャッキー映画を集大成したような場面が次々出てきて、かなり見応えがありました。この作品を見て一番思い出したのが、「サンダーアーム」。あの作品では、ジャッキーがアフリカ奥地を探検していたり、ハイテクカーを使ったカーチェイスの場面もあったのですが、その雰囲気がこの「WHO AM I?」とどことなく似ている。

ジャッキー映画初の2時間越えの映画で、確かに1シーンごと間延びしていて、落ち着きのある映像が多かった気がします。それに、見事なカーチェイス・シーンが多く(スピンターンをしながらのバックで駐車スペースに収まるところや、狭い建物の隙間をウィリーして、車体を真横にして滑り抜けていくシーンなど)、カンフーの格闘シーンも、じっくり見せてくれているし、またプロジェクトAの時計台や、レッド・ブロンクスのビルからビルへの飛び越えなど同じように、ロッテルダムの超高層ビルの屋上では、ハラハラさせるようなきわどい場面(格闘中に屋上から放り出されそうになるジャッキー)があったりしてさらに釘付け状態に。そして今回の最大の見せ場であるビルのガラス張りの壁を命綱なしで滑り落ちるシーンもあったりと、いったいどこまでやってくれるのだろうと圧倒されることの連続だった。

ここ最近のジャッキー映画は、どちらかと言うと、カンフーよりも銃撃戦やカーチェイスなどのアクションが多く、ストーリーもいまいちってのも多かった気がするのですが、今回のストーリーは、ジャッキーが自分探しの旅をしながら、周りの人間達に振り回されるアドベンチャーテイストとドタバタ喜劇の二重の要素を含んだ展開で、とても面白かった。ひさびさにジャッキー映画の王道を味わえた気分になりました。


特殊工作員のジャッキーは、アフリカ奥地のハイテク武器開発研究所を襲う襲撃部隊の一員としてヘリに乗り込んでいた。トラックで移動中の研究員達を拉致した隊員達は、目的だった核爆弾級の超危険物質を奪取する。しかしその任務の帰り、隊員達を乗せたヘリが墜落し、隊員達が行方不明になった。

奇跡的に一命を取り止めたジャッキーは、アフリカの原住民達に助けられていた。しかし意識は回復したものの、全ての記憶を失っていた。「WHO AM I?」という言葉を繰り返すジッャキーを見て、原住民達は、彼の名を「フーアムアイ」と名づけるようになっていた・・・。


 

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