ロッキー・ザ・ファイナル

ROCKY BALBOA(2006年/アメリカ)

監督 シルベスター・スタローン

出演 シルベスター・スタローン(ロッキー・バルボア)
   バート・ヤング(ポーリー)
   アントニオ・ターバー(ディクソン)
   ジェラルディン・ヒューズ(マリー)
   マイロ・ヴィンティミリア(ロバート)/他


前作『ロッキー5/最後のドラマ』から16年ぶりに復活したロッキーシリーズ第6弾、最終章。還暦を迎えたスタローンですが、未だにあれだけの肉体を保持しているのが凄い。数々の激闘を繰り広げてきた元ヘビー級チャンピオン・ロッキーも歳を取り、ボクサーを引退。妻のエイドリアンは、4年前に他界して、妻の名前をつけたレストランを経営している。息子ロバートは、大企業の会社員となるが、社会の厳しさや父親の名声の重圧に苦しんでいる。ポーリーも歳を取り、相変わらず口癖酒癖の悪いおっさんだが、妹を亡くしてよりロッキーと友情を深めた感じに見えた。

現役復帰にまだ未練を残していたロッキーは、再びリングに上がるため、ライセンスを再取得する。ロッキーのエキシビジョン・マッチの出場に一度は、反対した息子がロッキーの必死の説得によって、考えを改め、父親のセコンドにつく場面展開が一番泣けた。息子への愛情を力強く伝えるロッキーの魂を揺さぶる熱い台詞が耳に焼きます。ロッキー映画の醍醐味とも言うべき、試合前の肉体作りの練習映像。シリーズの中では、『ロッキー4』が一番好きですが、この作品では、歳を取ったロッキーがこれでもかと老体を鞭打って、体を鍛えている事もあり、今まで以上に感慨深いものがあった。

前作は、リングに上がらず、ストリートファイトで終わってしまったが、今回は、再びリングに上がり、現役チャンピオンの若い黒人ボクサー・ディクソンと対決し、前作以上に若々しいファイトを見せてくれるスタローンが素晴らしかった。試合が始まって、ロッキーの怒りに火がつく瞬間が少し早い気もしたが、観客のテンションも上がり、ヒートアップして行く試合展開が良かった。結末は、想像していた通りだったが、あれで良かったと思う。また続編がありそうな気もしますが…。


元ヘビー級チャンピオン・ロッキー・バルボアは、引退して、フィラデルフィアでイタリアン・レストランを経営していた。妻のエイドリアンは4年前に亡くなり、息子のロバートとは、仲違いしたまま。ロッキーは、かつて通っていたバーで、マリーと言う女性と知り合い、彼女とその息子と交流を深めて行くうち、再びボクサーへの情熱を蘇らせて、ボクシング協会へライセンスの再発行を申し出に行く。


 

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