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ファイヤーバード・トランザム
カタログ

<画像・解説文提供/KITTファンさん>

ナイト2000のベース車となった
トランザムの貴重なカタログの画像を
提供して頂きました。

訂正:画像二枚目の説明で「トランザムSE」と表記していましたが、
正しくは、「ファイヤーバードSE」です。(2008/1/31)

 

 

 

1983年ファイヤーバードトランザム 
主要諸元表/E−PF24A

●寸法・重量

全長: 4,823o
全幅: 1,845o
全高: 1,287o
ホイールベース: 2,566o
トレッド(前): 1,541o
トレッド(後): 1,564o
最低地上高: (記入なし)
車両重量: (記入なし)
乗車定員: 4名
最小回転半径(車体): 6.1m

●エンジン

エンジン形式: 水冷V型8気筒 4A型
総排気量: 4,986cc
圧縮比: 9.5
最高出力: 165HP/4,200rpm
最大トルク: 33.1kgm/2,400rpm
キャブレター: 電子燃料噴射式
バッテリー: 56(20)Ah
ジェネレーター出力: 12−85V-A
燃料: ガソリン 91オクタン(無鉛)
燃料タンク容量: 60.5リットル

●走行・動力伝達装置

クラッチ形式: トルクコンバータ(クラッチ式)
操作方式: 油圧式
減速機歯車形式: ハイポイドギア
減速比: 3.23
ステアリング形式: リサーキュレイティングボールナット方式
ステアリング歯車比: 12.7:1
サスペンション(前): マクファーソンストラット式
サスペンション(後): トルクアーム式コイルスプリング
ブレーキ(前): 真空倍力装置付ディスク
ブレーキ(後): 真空倍力装置付ディスク
駐車ブレーキ形式: 機械式車輪制動式
タイヤサイズ: P215/65R-15

 

◆ファイヤーバードSE(スペシャルエディション)◆

スペシャルエディションのグレード名を持つファイヤーバードです。「トランザム」の側面にはファイヤーバードのエンブレムが輝いていますが、 「SE」の側面には「S/E」という小さなエンブレムがついています。

 

 

 

 

◆FIREBIRD TRANSAM◆

ファイヤーバードトランザム PONTIAC

沸き上がる興奮の中、熱いまなざしをその全身に浴びて、’83ファイヤーバードトランザムのセンセーショナルな登場です。<最高のアメリカン パフォーマンス マシン>デビュー以来15年間にわたって、その名声をほしいままにしてきたファイヤーバードトランザムがイメージを一新しました。
あたかも草原を疾駆する野生動物のように、しなやかで力感あふれる走りはそのままに、スタイリング、メカニズムはともに、より精緻で洗練されたものとなりました。

セクシーとすら呼べる精悍なエアロダイナミックデザイン。胸のすくような痛快な走りを約束する伝統のパワー。そして機能美あふれるインテリア。これらすべてが未来を志向するポンテアックの革新的テクノロジーの到達点を如実に示すものです。
限りない可能性を秘めた'83ファイヤーバードトランザム__。
いまエクスタシーを生む走りが、フリーウェイを制覇します。

 

◆THE REAL EXCITEMENT
                    FIREBIRD TRANSAM◆

●一切の虚飾を排した流麗なライン。

アメリカ車の中でも最も低いCd(空気抵抗係数)=0.32を得たボディのデザインは、ポンテアックの設計スタッフが車に寄せる夢を完璧に具現化したものです。
ポリウレタン一体構造のフロントエンドは、ポンテアック伝統のラジエターグリルをデザイン化しました。フロントの表情をいっそう洗練されたものとするヘッドライトは、角型2灯リトラクタブル式。エンジンフードに設けられたバルジとサイドのフェンダーポートが強いインプレッションを与えます。
ボディはモノコック構造を採用。軽量化、居住性の向上、安全性の確保をはかりました。リアウインドーはリアデッキと一体の3次曲面をもつ、大型の一枚ガラスで設計、ひろびろとした後部視界は得られます。同時にセラミックペイントによるストライプが直射日光を防ぎます。

●機能の徹底追求が生んだ
 快適な居住性と操作性。

○フロントシート

ファイヤーバードトランザムのフロントシートには、左右ともにハイバックバケットシートが装備されます。ドライバーズシートはコントワーバケット方式。18方向へのアジャストが可能で、どのような体格、体型のドライバーでも身をしっかり支えてくれます。あたかもオーダーメイドの服を身につけたときのようなフィット感は、ファイヤーバードトランザムの走行感覚をいっそうきわだたせます。

●人間工学の粋__インストルメントパネル。

フロントのレッグルームを大きくして、居住性を高めるため、インストルメントパネルは薄く設計され、視認性と操作性に細心の配慮がはらわれています。また各メーター、スイッチ類のレイアウトも人間工学にもとづいて、非常に合理的になっておりブラック3スポークのフォーミュラーステアリングとともに、コクピットを機能的な美しさで飾ります。

●豪快でスポーティな走行を
  演出する数々のエクイップメント。

ポンテアックは快適な走りのためには、決して努力を惜しみません。どこまでもドライバー本意に考えぬかれた装備が、そのことを証明します。記憶機構付のクルーズコントロール、ターンシグナル、ディマースイッチ、ワイパーコントロール、ウインドーウォッシャースイッチを集約したマルチファンクションレバー、さらにパワードアロック、リモートコントロールドアミラーなどが、すぐれたパフォーマンスをより確かなものとします。

●天性のパワーと余裕__V8TBIエンジン。

ポンテアックの自信は、ファイヤーバードトランザムにあえてOHVのV型8気筒エンジンを選択しました。 その理由はきわめて明快。“ゆとり”もエンジンの性能を評価する際に重要なファクターであるとポンテアックの設計スタッフは考えたからです。
高回転で高い出力とトルクを得ようとする一般的なスポーツモデルのエンジンとは異なり、低回転で高いトルクは得られる5.0リッターV型8気筒TBIエンジンは次のような特性を有します。
すなわち、低回転域からの加速が非常にスムーズであること、誰もがエンジンのもつ性能をフルにいかすことができる取り扱いやすさ、高速クルージング時にも低回転で、燃費の向上がはかれることなどです。これらの特性は必然的に生み出す“ゆとり”をポンテアックの設計スタッフは何よりも重視したのです。

●ポンテアックのハイテクノロジー
 __コンピュータコマンドコントロールそして
 クロスファイヤーインジェクションシステム。

適正な比率の混合気と適正な噴射回数。これがエンジンの燃焼効率を固める決め手です。ファイヤーバードをはじめとするポンテアックの83年モデル(6000STE・グランプリLJ・ボンネビルブロアム)には、すべてエンジンの負荷に応じて、混合気の比率と燃料供給を自動的に制御するコンピュータコマンドコントロールシステムが採用されています。
また、クロスファイヤーインジェクションシステム、すなわち、それぞれ4個の気筒を受けもつ2個のインジェクターがクロスして設けられたユニークなメカニズムは、つねに良好な混合気の状態を保ち、燃焼効率をさらに向上させます。

 

●比類なき一体化感をもたらす
 驚異のサスペンション。

○フロントサスペンション

モディファイマクファーソンシステムを採用。ロアコントロールアームとダンパーストラットは分離され、コイルスプリングはクロスメンバーとロアコントロールアームの間に設置されています。ダンパーはアームの先端にあり、エンジンルーム内のストラットタワー上部に固定。さらに直径32oのスタビライザーバーが取りつけられ、コーナリング時のローリングを抑制し、走行安定性を向上させています。

○リアサスペンション

従来のFR方式リジッドサスペンションに改良の手を加え、リーフスプリングのかわりに、左右独立したトレーリングアームにダンパーとコイルスプリングを別々に取りつけた機構を採用。ローリングに対しては、ロングトルクアームと、フロントと同様に直径21oのスタビライザーバーが追加されています。

●クイックレスポンスと安全性を両立させた
 ステアリングシステム。

12.7:1のギア比を有するパワーステアリングシステムは、ドライバーの意のままに、忠実、迅速に反応してくれます。万一の場合にも、前方後方のいずれかからの衝撃をも吸収できるよう、コラプシブルステアリングシステムを採用しました。さらにどなたにもベストドライビングポジションが得られる6段階のチルト機構が標準装備となっています。

●ハードな走行時に生彩を放つ駆動力
 リミテッドスリップデフ

パワーユニットとサスペンションが万全であればあるほど、駆動力を確実に路面へ伝達することが重要になります。タイトなコーナリングや悪路の走行時に駆動輪が路面から浮き上がることによって発生するパワーロスを防止するメカニズム。 リミテッドスリップデフによって、いかなる走行においてもファイヤーバードトランザムは、本来の性能を遺憾なく発揮します。

●卓越した走行感覚
 4スピードオートマチックトランスミッション。

スムーズなチェンジと経済性をかねそなえた新開発のミッション。最終減速比は3.23:1でパワフルかつスポーティな走りを実現します。

●タフでシャープな
 2系統式4輪ベンチレイテッドディスクブレーキ。

各ディスクに対する耐フェード性にもすぐれた新設計のブレーキシステムです。いかなる過酷な条件下でも、その高い信頼性はいささかもゆるぎません。

●ハイパフォーマンスとは?__ファイヤーバード
 トランザムこそポンテアックからのトータルな回答。

ボディ、サスペンション、ステアリングとあいまって、凄味のあるコーナリングと無類の走行安定性をもたらしたのが、フロント55%、リア45%という理想的な重量配分です。このため横方向からのGがかかった場合、前後のタイヤにかかる重量がほぼ均等となり、最大0.83までの横方法のGに耐えることができます。


 

 

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