トランザム7000 VS 激突パトカー軍団

SMOKEY AND THE BANDIT RIDE AGAIN(1980年/アメリカ)

監督 ハル・ニーダム

出演 バート・レイノルズ(バンディット)
   サリー・フィールド(キャリー)
   ジェリー・リード(クレダス“スノーマン”)
   マイク・ヘンリー(ジュニア)
   ポール・ウィリアムス(リトル・イノス)/他


一作目のヒットを受け製作されたバンディットシリーズ第2弾。カウボーイハットと髭面姿が渋いバート・レイノルズ演じるバンディットが乗る2代目のイーグルマスクの黒いトランザムが、マイアミからダラスに向かって大激走。後半になるに連れ、過激にヒートアップするカーチェイス。今回は、トランザムのカーチェイスに留まらず、バンディッドの相方、スノーマンが引き連れるコンボイ軍団がジャスティス保安官率いるパトカー軍団と猛攻を繰り広げる。広大な砂漠の谷間で展開する何十台ものコンボイとパトカーのしっちゃかめっちゃかの激突戦は、『ブルース・ブラザーズ』のそれを凌ぐ迫力と壮観な映像だ。パトカーが薙ぎ倒した支柱がドミノのように崩れ、ローラーコースターのレールが見事に崩壊してしまうシーンも圧巻。跳ね橋をジャンプしようとするパトカーのシーンは、やはり同年公開された『ブルース・ブラザーズ』を意識しているようにも見える。

救急車に置いてけぼりにされるイタリア系の医師を巻き込んでの波乱万丈なストーリーも見逃せない。道路を横断しようとしているアリゲーター、救急車から担架が飛び出し、後からやってきた保安官達のパトカーと並走している姿など、笑えるシーンも多彩です。シャーロット役の像の名演技も中々のもの。ある意味、この映画は、バンディットと像の物語と言っても過言ではありません。それにしてもこの当時のカーアクションものは、物量作戦と言うか、スケールが半端でない事がよくわかります。この流れが日本にも来て、『西部警察』などの壮大なカーアクションにも多大な影響を与えていたのかもしれません。トランザムのジャンプシーンを見ると、やっぱり『ナイトライダー』のナイト2000を彷彿とさせられます。

この作品は、最近発売された『トランザム7000 DVDBOX』で初DVD化されました。デジタル処理された綺麗な映像で再見しましたが、同じDVDに収録されている予告編の映像と見比べると、当然の事ながら遥かに綺麗です。予告編の映像を見てると、昔、テレビで放送されていた時の映像がこんな感じだったなぁと懐かしさを感じてしまいます。


テキサス州知事選挙を控えた候補者のビッグ・イノスと息子のリトルは、点数稼ぎのためにマイアミからダラスに運ぶ知事の荷物の運送をスノーマンに依頼する。仕事を引き受けたスノーマンは、さっそくバンディットを誘うが、彼は、別れた恋人のキャリーが忘れられず、やけ酒を飲む日々を続けていた。一方、キャリーは、再びジャスティス保安官の息子ジュニアとテキサスの教会で結婚式を挙げていた。その最中にスノーマンから連絡を受けたキャリーは、教会を飛び出し、再びバンディットの元に駆けつけ、3人でマイアミに向かう事になる。


 

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