トランザム7000 PART3
SMOKEY AND THE BANDIT PART3(1983年/アメリカ)
監督 ディック・ロウリー
出演 ジャッキー・グリーソン(ビュフォード・T・ジャスティス)
マイク・ヘンリー(ジュニア)
ジェリー・リード(クレダス“スノーマン”)
ポール・ウィリアムス(リトル・イノス)
バート・レイノルズ(バンディット)/他
バンディットシリーズ第3弾…と言いたいところですが、ハル・ニーダムが監督ではないし、バンティット役のバート・レイノルズは、ちょこっと顔を出すだけ。バンティットの友人のスノーマンがカウボーイハットと髭を蓄えてバンティットの扮装をし、代役を演じている。だが、主役は、ジャッキー・グリーソン演じるジャスティス保安官とその息子ジュニア。つまり、この映画は、タイトルこそ『トランザム7000』と銘打っているが、ジャスティス保安官が主役のスピンオフ的作品と理解した方がいいでしょう。トランザムによるカーチェイスは、健在です。しかも、この映画で活躍しているトランザムは、『ナイトライダー』のナイト2000と同型の82年式の3代目モデル。外装が黒とゴールドのツートンだったり、内装も当然丸型のハンドルだったりするのだが、道の真中でジャンプして見せたり、街中でジャスティス保安官のパトカーと追いつ追われつの激しいカーバトルを繰り広げる姿は、ナイト2000そのものと言った印象に見える。
二作目の『トランザム7000VS激突パトカー軍団』と比べると、前半からテンポの良いカーチェイスシーンが展開し、マイアミでスノーマンがジャスティス保安官のパトカーから鮫の人形を奪ったところから、テキサスに向かうまでの間、シリーズ御馴染みのハチャメチャでダイナミックなカーアクションシーンが次から次へと連発する。それだけでなく今回は、カーチェイスの途中から、森の奥地でのボートチェイスも見られる。後半は、脱線してお色気も混じり、一段とお下劣な展開にもなるが、パワフルな登場人物達の演技に圧倒されること請け合いです。
この作品は、日本未公開なので、もちろんテレビでも放送される事はなかったようで、『トランザム7000 DVDBOX』で『トランザム7000VS激突パトカー軍団』と共に初DVD化されました。シリーズの主役だったバート・レイノルズがカメオ出演になってしまっているのは、残念なところだが、3代目トランザムのアグレッシブなカーアクションは、一見の価値アリです。
イーノス親子は、ジャスティス保安官にある賭けを持ちかける。それは、親子が新しく開店させるシーフードレストランがあるテキサスのイーノス牧場に広告用のジョーズの人形を持って、指定の時間までにたどり着けば、25万ドルの報酬を出すと言うもの。その話にのったジャスティス保安官は、自分のバッジを賭けて、ジュニアと共に自慢のパトカーでテキサスへ向かって出発するが、そこへバンディットに扮装したスノーマンの乗ったトランザムが現われた。ジャスティスは、スノーマンをバンディットと勘違いし、追跡を始めるが…。