ビバリーヒルズ・コップ

BEVERLY HILLS COP (1984年アメリカ)

監督 マーティン・ブレスト

出演 エディ・マーフィ(アクセル・フォーリー)
   ジャッジ・ラインホールド(ローズウッド)
   ジョン・アシュトン(タガート)
   リサ・エイルバッカー(ジェニー・サマーズ)
   ロニー・コックス(アンドリュー・ボゴミル)
   マイケル・チャンピオン(ケーシー) /他


企画段階では、当初、主役のアクセル・フォーリー役にクリント・イーストウッド、ミッキー・ローク、そしてシルベスター・スタローンの名が上っていた。しかし、当時は誰もこの脚本に見向きもしなかったようで、見事その役を射止めたのは、当時人気上昇中のエディ・マーフィ。この作品によって彼は、大ブレイク。脚本も大幅に書き直され、エディの痛快なキャラクターが生きる作風に切り替わったそうです。それ以前の刑事ものの主役と言えば、『ブリット』のスティーブ・マックイーンや、『ダーティハリー』のクリント・イーストウッド、『フレンチ・コネクション』のジーン・ハックマンなど、白人の警官が主流だった。60年代には、シドニー・ポワチエ主演の『夜の大捜査線』が、唯一黒人警官が主役の映画として登場したが、この映画以後、デンゼル・ワシントン、ウェズリー・スナイプス、ウィル・スミスなど数ある黒人スターがアクション、その他の映画で活躍することになる。まさにこれが、新時代の革命的なアクション映画になったことは言うまでもありません。また、この映画以前の刑事アクションには定番だった重圧感のあるBGMを廃して、シンセサイザーをふんだんに取り入れた軽快でテンポの良いBGMが、アクション映画の新時代を予感させました。「ニュートロン・ダンス」「ハート・イズ・オン」など、リズミカルなサウンドが、よりアクションシーンを盛り上げ、そして皮肉を存分に込めたマシンガントークが炸裂し、アクセル刑事の魅力を存分に引き立てる効果をあげました。この作品は、エディ自身のお気に入りの映画となり、この後、「3」まで制作されています。


デトロイト市警のアクセル・フォーリーは、何者かに殺された親友のマイケルのかたきを討つため、勝手に休暇を取り、ビバリーヒルズの街へ向かった。友人のジェニーと会い、話を聞いたアクセルは、マイケルが働いていた店のオーナーで、大事業家のメイトランドを疑い始める。メイトランドのオフィスに乗り込み、直接マイケルの事件について、聞き出そうとするアクセルだが、部下達によって強引に外へ投げ出される。地元の警察に連行されたアクセルは、そこでローズウッド、タガート刑事と対面する。二人は、アクセルの尾行を任されることになるが・・・。


SPECIAL DATA

『ブローニング・ハイパワー』

《画像・文章の商用目的(オークション等含む)は、厳禁とします》


<画像をクリックすると、拡大します>

エディー・マーフィー演じる「アクセル」の愛用GUNは、 ベルギーのブローニング・ハイパワー。9ミリ弾使用、2列弾倉の13連発シングル・アクションです。何故かPART1のパンフレット表紙には、 「コルト・ガバメント」を持った写真になっていますが、本編では一度も使用していません。

ホルスターを使用せず、ジーパンの後ろに無造作に突っ込んであるというのが、アクセルのスタイル・イメージですね。ラストのメイトランド邸での撃ち合いでは、素早いマガジン・チェンジも見せてくれます。

また、タイトルこそ「ビバリーヒルズ・コップ」ですが、主人公のアクセルは“デトロイト市警”の刑事です。しかし、この「ポリス・バッジ」と「IDカード」もアクセルの手に掛かれば、どんな身分にも早変わり(^-^)保税倉庫のシーンではアクセルの機転の良さ、頭の切れる刑事というのが良くわかります。


<写真&解説提供:のぶにぃさん>

 

MENU HOME