ボーン・スプレマシー

THE BOURNE SUPREMACY(2004年/アメリカ)

監督 ポール・グリーングラス

出演 マット・デイモン(ジェイソン・ボーン)
   フランカ・ポテンテ(マリー)
   ジョーン・アレン(パメラ・ランディ)
   ブライアン・コックス(アボット)
   ジュリア・スタイルズ (ニッキー)/他


『ボーン・アイデンティティー』の続編。あれから2年。記憶を失った若きCIAエージェントジェイソン・ボーンは、前作で知り合ったマリーと幸せな生活を送っていたが、再び何者かに狙われ始め、再び自分探しの旅に出る。前作では、冷徹な印象が強かったボーンですが、この映画では、記憶を少しずつ取り戻す事によって人間臭さが滲み出てくる。

『007』のような特殊な武器は使わず、生身の肉体だけで追っ手から鮮やかに逃れて行く姿は、中々心地良い。全体的に派手派手しさはないが、クライマックスのCGなしの街中でのリアルなカーチェイスシーンが良かった。『007』のボンドとは違い、ボーンは、軽いジョークを吐くわけでもなく、終始、無言で、表情や体の動きだけで感情を見せている。マット・デイモンの抑制された演技が素晴らしい。自分が殺してしまった相手の一人娘に語りかけるシーンには、ジーンときました。モビーの「エクストリーム・ウェイズ」は、一作目に続きエンディングテーマになっていたが、ボーンの心情と重なって、今回もとても印象的でした。


2年前、壮絶な危険を乗り越えたジェイソン・ボーンは、その時に出会った恋人マリーとインドのゴアで新たな生活を送っていたが、まだ夢の中で過去の記憶に苛まれていた。だが、マリーとの幸せの人生も長くは続かず、いつしかボーンをつけ狙う一人の男が姿を現す…。同じ頃、CIAの女性諜報員パメラ・ランディは、ベルリンで内部で起こった公金横領事件の調査をしていたが…。


 

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