ブロークン・アロー

BROKEN ARROW(1995年/アメリカ)

監督 ジョン・ウー

出演 ジョン・トラボルタ(ディーキンス)
   クリスチャン・スレーター(ヘイル)
   サマンサ・マシス(テリー)
   ハウイー・ロング(ケリー)
   デルロイ・リンドー(マックス)
   カートウッド・スミス(ベアード) /他


香港では、『男たちの挽歌』シリーズ、ハリウッドに渡って『ハード・ターゲット』『フェイス/オフ』『ミッション・インポッシブルU』など、様々なアクション大作を作り出し、男の友情、戦いをストレートに描く達人ジョン・ウーのハリウッド作品第2作。「ブロークン・アロー」とは、第4級の緊急事態の暗号のことで、「核弾頭の紛失」を意味しているそうです。

『フェイス/オフ』でも印象的な悪役を演じたジョン・トラボルタが、この映画の中でもキレ具合抜群の悪、ディーキンスを演じています。対して、この映画の主人公に当たるクリスチャン・スレーター演じるヘイルは、二丁拳銃を華麗にぶっ放したりして、結構カッコいい場面も沢山あったりするんですが、少し子供っぽい感じがしてしまいました。画面から溢れる存在感は、やはりトラボルタのほうが数段上だったと思います。「パルプ・フィクション」から長引いていたスランプ状態から立ち直ったトラボルタは、この頃絶大なパワーを発揮していましたね。

銅山の坑道の中での迫力ある銃撃戦も凄いが、一番注目すべきは、地下で破裂した核爆弾によって、砂漠の地面が陥没し、その衝撃波によって、数十キロメートルに渡り周囲の地面が盛り上り、『エアーウルフ』でも登場したシコルスキーS−76型ヘリが、EMP(電磁波)の影響で、墜落してしまう場面は、圧巻。『トレマーズ』の巨大モンスターが地中から飛び出してきそうな勢いでした。

クライマックスの列車のシーン、高架橋上での派手な立ち回りと銃撃戦は、見事で、さすがはアクションの巨匠、ジョン・ウーの成せる技だと思いました。そして、やはりこの場面でのトラボルタも凄かった・・・。主役を食ったトラボルタの演技に脱帽・・・。


マクマラン基地の上官の命令を受けたディーキンス少佐とヘイルは、低空飛行による敵地の侵入訓練のため、2つの核弾頭を積んだステルス輸送機に乗り込んだ。実習訓練が始まり、マクラマン基地のレーダーから消え、低空飛行を始めたステルスの中で、ディーキンスがヘイルにいきなり銃を向けた。ヘイルをコクピットから脱出させたディーキンスは、2つの核爆弾をステルスから切り離し、自らも脱出し、核爆弾を奪い出した・・・。


 

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