コブラ

COBRA(1986年/アメリカ)

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監督 ジョージ・P・コスマトス

出演 シルベスター・スタローン(コブラ)
   ブリジット・ニールセン(イングリット)
   レニー・サントーニ(ゴンザレス)
   アンドリュー・ロビンソン
    ブライアン・トンプソン/他


昔、『スペース・コブラ』という片腕に銃を身につけたヒーローが活躍する日本のアニメがありましたが、この映画のタイトルを聞いた時、ハリウッドでそのアニメが実写になるのか?とよく勘違いしたものでした。実際、この映画は、ホラーテイストも持つバイオレンス映画で、主人公は、「コブラ」と呼ばれる冷徹無比な刑事。脚本は、スタローン自身が担当しているようですが、『ドリヴン』同様、中身は、少し物足りなくてシンプル過ぎます。しかし、それがスタローンのオーソドックスな映画手法。ただ、『ロッキー』や、『ランボー』シリーズの後に登場したこの映画でのスタローンのキャラクター性は、いまいち受けが悪く、僕自身、この映画のスタローンが、あまり好きではなかったと言う事実は歪めません。この映画が登場した同時期には、『ターミネータ―』や、『コマンド』で人気に火がついたアーノルド・シュワルツェネッガーもどんどんアクション映画のジャンルに進出してきて、この年には、『ゴリラ』という映画を製作しています。「ゴリラ」に「コブラ」・・・タイトルだけ見ると、よく似ているこの二作品、内容や映像的にも、ややよく似た印象を受けました。

アクションは、かなりハードです。カーチェイスはなかなかの見物で、コブラの愛車は、50年代の「マーキュリー」。『60セカンズ』のエレノア同様、このマーキュリーにも『NITRO』ボタンなるものがつけられています。追っ手から逃れる時に、飛んだり跳ねたりのかなりハードな走りを見せてくれ、中でもスピンターンして、バックで走行しながらコブラが敵の車にマシンガンを撃ち込むなんてシーンは、なかなか粋のいい派手な演出で、かなりのハイテクニックを使ったカーチェイスシーンが次々と展開されていきます。 当時、シルベスター・スタローンとブリジット・ニールセンは夫婦だったようで、この映画では、夫婦共演を果たしています。

しかし、ハリウッドスター同士のカップルは、長続きしないと言うのが今やセオリー。この二人もあえなく離婚してしまいました。ブリジット・ニールセンは、この映画では、か弱い女性を演じていましたが、その風貌と高い身長のせいか、とても殺人鬼に襲われるか弱い女性には、見えず、むしろ、逆に殺人鬼を片腕でやっつけてしまいそうな感じに見えてしまいます。この映画の翌年製作された『ビバリーヒルズ・コップ2』で彼女は、強盗団のたくましい女ボスとして活躍していましたが、やはりそっちのイメージの方がピンときてしまいますね・・・。


対凶悪犯専用の特殊スペシャリスト通称『コブラ』。日々増加していく凶悪犯罪者達に立ち向かうため、時には、強引かつ荒っぽい手段を使い犯人を追いつめる。『ナイト・スラッシャー』と呼ばれる狂信的な殺人集団に、毎夜、女性達が血祭りにされ犠牲になっていた。コブラは、事件の捜査に加わり、次に奴等のターゲットにされたファッションモデルのイングリットと言う名の女性の護衛につくが・・・。


SPECIAL DATA

『コブレッティ・スペシャル』

<写真&解説提供:北海道の三流ガンスミスさん>

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苦労した点は、きちんと完動するように、調整した点です。実は、コルトマークWシリーズ80ゴールドカップナショナルマッチのブローバックガスガンは、現在発売されていません。ZEEK社からマルゼンのガバメント用をベースに、スライドとフレームのみ、シリーズ70ですが、売られていました。

まず、マルゼンのガバメントのスライド、フレームともに、パーツをほぼ分解し、社外フレームと一部のマルゼンパーツを、ヤスリで削る作業をしましたが、さほど難しくありません。分解するのに構造が複雑ではないマルゼンですので、問題は無いとは思いますが、社外フレームが曲者です。社外スライドの方は、私の場合、問題ないのですが、社外フレームのパーツが収まる部分等に、純正品と微妙な誤差があり、出来上がった後に、完動せず泣かされました。最初にトリガーを引いても、ハンマーが落ちないのです。再度分解、トリガー部を調整して、ハンマーがやっと落ち、無事弾丸(BB弾)が発射されました。ホッとするのもつかの間、今度は、試射中にハンマーがきちんと止まらない時があるため2連射してしまい、また調整加工を繰り返し、時間をかけ、やっと無事に問題をクリアー完動したと思っていました。

ところが先日、試射してみたら、グリップセフティーを握って無いのにトリガーが引けてしまったので、再度分解調整しました。今度は、調整のみでは、無理なので、内部パーツを改造加工しました。ついでに、トリガーのスプリングにスぺーサーをかまし、若干硬くして戻りを良くして、気に要らない部分をすべて直しました。ただいま完璧にすべてのパーツは、作動し、スライドは、ノーマルと同等以上に快調にブローバックし、きちんとリコイルストップもかかります。スライドする音は、最高です。

グリップの方ですが、コブラの絵は、テレビ画像より映画コブラの最初のシーンで、銃のグリップがアップで映るシーンをデジカメで撮影し、パソコンで編集し作成しました。グリップには、安価な木グリップに白いカッティングシートをドライヤーで伸ばしながら巻いて下地を作り、編集したコブラの絵をパソコンより印刷し、それをハサミで切り取り、両面テープで貼りました。色の調整をしていないので、少々、コブラの白い部分が青い気がしますが、出来栄えは、映画そのまんまです。

メーカーから聞いた話ですが、このスライド、フレームパーツすでに生産終了していて、先月の時点でメーカーに在庫が一つと聞いています。この話が本当なら、ゴールドカップナショナルマッチは、そのうち貴重な存在になるかも知れません。

今回、製作した銃はお粗末ながら、映画を見ていただければ分かると思いますが、コブラの色がやや青いのと、シリーズ80ではなく、70という以外だいたい同じだと思います。


 

『コブレッティ・スペシャル』

<写真&解説提供:のぶにぃさん>

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シルベスター・スタローン演じるコブラの愛用GUNは、 コルト・ナショナルマッチです。これに白の象牙、コブラの絵が入ったド派手なグリップを装着しています。普通、この手のガバ系は45口径なのですが、コブラは9ミリ弾を使用しています。(後の主流となるベレッタやグロック等と同口径)その為、OPの弾丸の発射シーンでは、口径が小さいのでバレルの肉厚が厚くなっています。
何故、そのような演出をするのか?と思いきや、中盤からコブラは「ヤティマチック」という珍しい東側のサブマシンガンを使用します。これと口径を合わせているんです。当時のアクション映画は、まだ「MP5」が主流ではなく イングラムやウージーを使用しないでこのSMGを選択した所は凄いです。

 

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