エクスペンダブルズ2

THE EXPENDABLES2(2012年/アメリカ)

監督 サイモン・ウェスト

出演 シルベスター・スタローン(バーニー・ロス)
   ジェイソン・ステイサム(リー・クリスマス)
   アーノルド・シュワルツェネッガー(トレンチ)
   ドルフ・ラングレン(ガンナー・ヤンセン)
   ジャン=クロード・ヴァン・ダム(ジャン・ヴィラン)
   ブルース・ウィリス(CIAの謎の男)
   チャック・ノリス(ブッカー)/他


シルベスター・スタローンを筆頭にメジャーなアクションスター達が大集結して繰り広げられる超アクション巨編『エクスペンダブルズ2』。前作に続き、スタローンが演じる傭兵部隊エクスペンダブルズのリーダー、バーニー・ロスとジェイソン・ステイサム演じるリー・クリスマスを中心に物語が展開します。今回エクスペンダブルズは、東欧のバルカン山脈の山岳地帯に墜落した輸送機の積荷を回収する任務に当たり、その積荷を狙う犯罪武装集団と対立する。メンバー達がそれぞれ装甲車に乗り込み、激しい銃撃戦を繰り広げるなど、冒頭から派手なアクションが展開し、まさに80年代戦争アクションここに復活っという感じで、そのパワフルさが非常に懐かしくもあり、新鮮でもあった。

前作では、本当に僅かの出演であったアーノルド・シュワルツェネッガーが今回は、スタローンと手を組んで派手なアクションを見せている。ようやく80年代のハリウッドの2大ビックアクションスター達が夢の共演を果たしたと言う印象。さらに、今回は、ブルース・リー主演の『ドラゴンへの道』でリーの敵役となり、その後、『地獄のヒーロー』『デルタ・フォース』など数々のアクション作品に出演したあのチャック・ノリスもエクスペンダブルズの危機にかけつけるベテランの傭兵役で出演している。姿を現さずに、対戦車ミサイルをブッ放して、あっさり戦車を撃破してしまったり、往年の激しい動きは見られなかったものの、その存在感は絶大だった。チャック・ノリスの『地獄のヒーロー』にスタントマンとして参加し、『ダブル・インパクト』『ハード・ターゲット』など90年代に数々のアクション作品に出演したジャン=クロード・ヴァン・ダムがエクスペンダブルズの敵役で武装集団「サング」のリーダー、ジャン・ヴィランを演じている。クライマックスのスタローンvsヴァン・ダムの格闘シーンは、中々見応えあったが、できれば『ユニバーサル・ソルジャー』で共演したこともあるドルフ・ラングレンとヴァン・ダムの対決も見てみたかった。

前作で大活躍していたイン・ヤン役のジェット・リーは、序盤での中国人救出作戦後、早々にチームを離れてしまい、今回は、出番が少なかった。また、前作に出演したミッキー・ロークは、今回出演していない。ミッキー・ロークって確かに全盛期にアクションものに多数出てはいたけど、このような戦争アクションものに出たことってあまりなかったように思う。でも、だからこそ今回も出てもらいたかったですね。

やはり、一番動き回っていたのは、このメンバーの中で一番若いジェイソン・ステイサムで、スタローンやシュワちゃん、終盤でようやく現場にやってきたブルース・ウィリスは、終始銃を撃ちまくる程度で格闘シーンなどが少ないのが物足りなかったが、その三人が同じ画面に映っているだけでも思わずおーっと、唸り声を上げてしまうほど感動する。考えてみたら、50、60代のこの面子が今なおアクション映画に出ていることだけでもとてももの凄いことなんでしょうね。

ブルース・ウィリスと言えば、『エイリアン』のシガニー・ウィーバーと共演していた『シャドー・チェイサー』でも序盤でフェードアウトしてしまうし、次回作は、ギャラの問題?で出演しない方向に進んでいると言う噂だが、事実だったら残念ですね。シュワちゃんは、今年公開された『ラストスタンド』でアクション映画に本格復帰を果たしたし、ここのところ80年代のようなパワフルなアクション映画が戻ってきた感じですが、そろそろ20、30代の新しいアクションスターも出てきて欲しいところ。「3」は、製作が決定したみたいですが、最新作『ライジング・ドラゴン』で最後のアクション映画出演を宣言したジャッキーにもぜひ出演してもらいたい。

吹替版も国内最強の声優陣が勢揃い。スタローンは、やはりささきいさお氏。シュワちゃんは、もちろんお馴染みの玄田哲章氏。ジェイソン・ステイサムのフィックスは、もはや山路和弘氏しか考えられないが、最近は、テレビドラマ『HAWAII FIVE-0』のスコット・カーンのイメージも強いです。ブルース・ウィリスは、なんと俳優の綿引勝彦氏が担当されていますが、野沢那智さんの声でも聞きたかった。


バーニー・ロスをリーダーとする傭兵部隊「エクスペンダブルズ」は、激闘の末、ネパールで誘拐された中国人富豪の救出作戦を成功させる。アメリカに戻ったメンバーは、次に、アルバニア山中に墜落した輸送機の積荷を回収する仕事を持ちかけられる。以前のしがらみからなくなく仕事を引き受けたバーニーらは、チャーチの部下マギー・チャンと共にアルバニアの墜落現場へ向かう。輸送機の残骸から積荷の回収に成功するも、しばらくして、ジャン・ヴィラン率いる犯罪武装集団「サング」に襲撃される。


 

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