マックQ

McQ(1973年アメリカ)

監督 ジョン・スタージェス

出演 ジョン・ウェイン(ロン・マックQ)
   アル・レッティエリ(マニー・サンチャゴ)
   エディ・アルバート(エド・コスターマン)
   クルー・ギャラガー(トムス)
   ダイアナ・マルドア(ロイス)/他


西部劇のイメージの強いジョン・ウェインが現代劇の刑事と言う役柄も新鮮で、また彼が、2代目トランザムに乗り込んで、カーチェイスを繰り広げ、イングラムを片手に敵を向かい打つという意外性にも飛んだ貴重な作品。この時、ジョン・ウェインは、自分の新境地を切り開くため、、この作品に出演したそうです。1960年代後半に登場したダイナミックなカーチェイスで話題となったアクション映画「ブリット」の後を継ぐ映画がこの頃続々と登場し、『フレンチ・コネクション』『ダーティハリー』『セブン・アップス』などがその代表作になり、そしてこの作品も、その後を継ぎ、豪快でアグレッシブなカーチェイスシーンが展開します。とくに、狭い通路で、マックの乗ったトランザムが、二台のディーゼルトラックに挟み打ちになり、車体をぼこぼこにされてしまうシーンを見ていると、『ナイトライダー』第47回で、ナイト2000が、ジャガノートに破壊されたシーンを彷彿してしまいます。マックが殺された友人の犯人を捕まえるために、腐った上層部と縁を切り、自ら警察を辞職して、犯人の追跡にあたると言うストーリー展開も、今の日本の現実と照り合わせると、実にスカッとする。エルマー・バースタインの雄大な音楽も心地の良いのりで良い。ジョン・ウェインの一匹狼的な味わいのあるキャラクターが、今となると、逆に新鮮味があります。


シアトル市警のロン・マックQは、何者かに同僚の親友スタン・ボイルを殺され、麻薬王のマニー・サンチャゴに目星をつけ尾行を開始した。しかし上司のエドから、事件から手を引くよう指示されたマックQは、サンチャゴの勢力が警察上層部に圧力をかけていることを感じ取り、部長に辞表を提出し、自ら事件を解決しようと、動き出した。


 

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