ランボー最後の戦場

RAMBO(2008年/アメリカ)

監督 シルヴェスター・スタローン

出演 シルヴェスター・スタローン(ジョン・ランボー)
   ジュリー・ベンツ(サラ・ミラー)
   ポール・シュルツ(マイケル・バーネット医師)
   マシュー・マースデン(スクール・ボーイ)
   グレアム・マクタヴィッシュ(ルイス)/他


1980年代大ヒットしたランボーシリーズ。第3作『ランボー3 怒りのアフガン』から20年ぶりに復活となった第4作は、還暦を迎えたスタローンが『ロッキー ザ・ファイナル』に続いて、メガホンをとり、再びランボーを演じる。スタローンが60代の肉体でどれほどのアクションをこなしているのかが非常に興味のあるところだったが、思っていた以上に動きが良く、素晴らしいアクションを見せていた。今回は、何と言ってもリアルな殺戮描写のインパクトが大きかった。激しい銃撃によって吹き飛ばされる人間の腕や足や首、残虐にけなしめられ、レイプされる女性のシーンなど、80年代のランボーシリーズには、ありえなかった過酷な描写が次々と飛び出してくる。まるでスプラッター映画を見ているようで、本当にこの映画は、ランボーなのかと目を疑うが、「ヒーロー」としてのランボーの存在は、健在だった。確かに実際の戦争は、この映画の中で描かれたような地獄絵図かもしれない。あえてその過酷な状況を描くことで、反戦を訴えているように見えた。

今回は、ランボーだけでなく、軍事政権に捕まったキリスト教支援団のメンバーを救うためにやってきた5人の備兵たちもランボーと共に極悪な軍隊と戦う。そのせいか、ランボーがパワフルに戦う場面は、前作と比べると、随分減ってしまい、後半もガンアクションが目立ったが、時折、若い頃のような機敏な動きを見せる場面もあり、見応えがあった。ラスト、故郷に戻るランボーの場面は、一作目を彷彿させる懐かしさが漂っていてとても良かった。


元グリーンベレーのジョン・ランボーは、タイ北部のジャングル地帯で静かに暮らしていた。内戦が続く隣国ミャンマーでは、軍事政権によるカレン族が迫害を受けていた。カレン族に医療品を届けるためアメリカからやって来たキリスト教支援団に、地雷の埋まる陸路を避けるため、ボートでの道案内を依頼されたランボーは、その一員のサラに心を動かされ、彼らを目的地に送り届けるが、数日後、支援団が軍に拉致されてしまう。ランボーは、その救出のために雇われた5人の傭兵と共に現場へ向かうが…。


 

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