キャノンボール2

THE CANNONBALL RUN 2 (1983年アメリカ)

監督 ハル・ニーダム

出演 バート・レイノルズ(J・J・マクルーア)
   ジャッキー・チェン(ジャッキー)
   ディーン・マーティン(ブレーク)
   サミー・デービスJr.(フェンダーボーム)
   リチャード・キール(アーノルド)/他


100万ドルの賞金をかけて、カリフォルニアからコネチカットまで5000キロの大陸を横断するハプニング続出のハチャメチャ大スケールコメディ映画『キャノンボール』の第2作。前作に引き続き監督を務めたハル・ニーダムは、スタントマン出身で、監督デビュー作は、『トランザム7000』だそうです。この当時、『ポリス・アカデミー』や、『ゴースト・バスターズ』など、ダイナミックかつ大スケールなコメディ映画が続出していましたね。70年代後半のカーチェイス・ムービーブームを匂わすような派手なカーチェイスに加えて、ビックなスター達が名を連ねた最高級エンターテイメントの決定版とも言えるべきシリーズでした。1作目に引き続き、今回も錚々たるスター達が顔を揃えています。『刑事コジャック』のテリー・サバラス、フランク・シナトラ、サミー・デービスJr、シャーリー・マクレーン。そして、意外なところで、『007/私が愛したスパイ』『007/ムーンレイカー』で不気味な怪力男ジョーズ役を演じたリチャード・キール、そして、なんと言っても若かりしジャッキー・チェンの勇姿は、最大の見所です。

とにかくおかしくて、ユニークなキャラクター達がたくさん登場するんですが、ちょっと気になったのは、車を運転していたオランウータン。このオランウータン、どこかで見たことあるなぁと思ったら、やはり、クリント・イーストウッドが主演した『ダーティファイター』に出ていたオランウータンだったんですね。メスだったってのも意外です。 今となっては懐かしい豪華な車達もまたこの映画の大きな見所です。マクルーア達が乗るクライスラー・インペリアルをはじめ、ブレークとフェンダーボームが乗るフェラーリ308GT、ジャガーXJ−S、ポルシェ938、ダッジ・デイトナ・ターボZ、キャデラック、スターリング、ランボルギーニ、コルベット・スティングレーなどなど。最も注目すべきは、ジャッキーとアーノルドが乗り込む日本車、三菱スタリオン・ターボ。その車内は宇宙船のようで、後部席はコンピュータとレーダー装置が組み込まれ、ジェットファイヤーで高速発進できるそうです。またこの車は、水陸両用車で、水中に潜る事もできれば、その中でターボ・エンジンを吹かす事も可能。ナイト2000も真っ青。その他、『ナイトライダー』第31回にも登場したモンスター・トラックが、派手に車をスクラップ!している場面もあり。さらには、白いポンティアック・ファイバード(トランザム)もパトカーとして登場し、「ナイトライダー」ファンには、あの白いキットがこんなところに・・・と、思わず突っ込んでしまいそうな場面もあったります。 今の時代、このバカバカしさについていける人は、そういないかもしれません。しかし、理屈などほったらかして見ることができれば、十分過ぎるほど笑える作品です。最後の最後まで、レースしてんだか遊んでるんだか、よくわからない展開ですが、はっきり言える事は、「やはりアクション映画は、素晴らしい!」と言う事です。


アラブのファラファル王は、前回のレースで散々な負け方をした息子シークのために、自ら賞金をはたいて、再びキャノンボール・レースを開催する。スタント・ショーで一躍人気者になっていたマクルーアとビクターだが、なぜか満たされない毎日を送っていた。レース開催の知らせを聞いた二人は、さっそく会場へ急行する。様々な思惑でレースに参加してきたキャノンボーラー達の、壮絶な戦いが始まった・・・。


 

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