キャノンボール

THE CANNONBALL RUN (1980年アメリカ/香港)

監督 ハル・ニーダム

出演 バート・レイノルズ(J.J.・マクルーア)
   ロジャー・ムーア (シーモア)
   ファラ・フォーセット (パメラ)
   ジャッキー・チェン
   マイケル・ホイ
   ドム・デルイーズ (ビクター)/他


『グレート・スタントマン』『トランザム7000』シリーズなど、数多くのカーアクション映画を手がけたハル・ニーダムの傑作コメディアクション。『トランザム7000』シリーズのバート・レイノルズや、3代目ジェームズ・ボンドのロジャー・ムーア、テレビドラマ『チャーリーズ・エンジェル』で人気を博したファラ・フォーセット、ジャッキー・チェンとマイケル・ホイが日本人役でコンビ出演するなど、当時のスター達が大集結してはちゃめちゃなレースを展開させる。

アメリカ東海岸のコネチカット州をスタート地点に、ユニークな参加者達があの手この手を使って警察の取り締まりの包囲網を潜り抜け、ゴール地点の西海岸のロサンゼルスを目指す。バート・レイノルズ演じるJ.J.マクルーアとドム・デルイーズが演じる相棒のビクターは、救急車でレース参戦。ロジャー・ムーアは、自身が演じるボンドのパロディを見せている。愛用車は、アストンマーティンDB5で、007シリーズのボンドカーのように、特殊装置を使用してカッコいいところを見せてくれるが笑いも事欠かない。ジャッキーとマイケル・ホイは、日本車のスバル1600に乗る。ジャッキーと言えば、『スパルタンX』や『サンダーアーム』など、自分の作品で三菱自動車を使用するのが定番だったが、初めて日本車を使用したのは、この映画だった。スバルには、カーナビやロケットエンジンが装備されており、『ナイトライダー』のナイト2000のようなハイテクマシーンと言う設定で、大ジャンプや過激な走りを見せてくれる。冒頭から熱い走りを見せてくれる美女コンビが乗る黒いランボルギーニは、パトカーとカーチェイスも繰り広げる。その時にパトカーがぐるんぐるんと車体を回転させ、大クラッシュする映像は、半端なく凄い。新婚夫婦を装う二人組は、ハーレーダビッドソンのバイクでレースに参戦しているが、後ろに乗る男が肥満なため、終始ウィリー走行していると言う、まさにギャグ漫画のような走りを見せてくれる。終盤には、ピーター・フォンダが『イージーライダー』のごとくバイク集団のリーダーとして登場。レース出場者の邪魔をして、大喧嘩をする。この場面のジャッキーのアクションがカッコいい。

2010年に発売されたDVDには、フジテレビ制作の日本語吹替え版が収録されています。写真家のパメラ役を演じるファラ・フォーセットの声を、当時JACで活躍されていた志穂美悦子さんが担当。また、広川太一郎氏がロジャー・ムーアとマイケル・ホイの声を一人二役で演じている。テレビ用の吹き替えは、もう一種類(テレビ朝日版)あるそうですが、両方を聞き比べてみたいものだ。


「キャノンボール」とは、アメリカ東海岸コネティカットから西海岸カリフィルニアまでの5000キロをスピードで競う世界最大のレース。レーサーの資格は不要で、レーシングカーは、なんでもOK、制限速度も無視、誰でもチャレンジ可能なレースに一攫千金を狙う様々な挑戦者が集い、珍妙激烈なレースを繰り広げる。


 

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