大統領の陰謀

ALL THE PRESIDENT’S MEN (1976年/アメリカ)

監督 アラン・J・パクラ

出演 ロバート・レッドフォード(ボブ・ウッドワード)
   ダスティン・ホフマン(カール・バーンスタイン)

   ジャック・ウォーデン(ハリー・M・ローゼンフェルド)
   ジェイソン・ロバーズ(ベン・ブラッドリー)
   ハル・ホルブルック(ポール・リーパー)/他


ウォーターゲート事件(1972年、ウォーターゲートビル六階の民主党全国委員会事務局に五人の男達が忍び込み、盗聴装置を仕掛けていたところを夜間警備員が気づき、警察に通報。五人は逮捕され、主犯の男が元FBI、CIAの要因を経てニクソン大統領の警備主任で、後の4人もキューバ系の人間でCIAに携わっていたことから、ニクソンの関係者達が次々と逮捕され、その2年後、ニクソン大統領も辞任に追い込まれた)の真相を暴いた「ワシントンポスト紙」の二人の新進記者、カール・バーンスタインとボブ・ウッドワードの活躍を忠実に描いた作品。監督は、『デビル』の撮影後、事故で亡くなった社会派のアラン・J・パクラ。ウッドワード役は、『明日に向かって撃て』『スティング』『コンドル』などのロバート・レッドフォード、そしてバーンスタイン役を『卒業』『パピヨン』『レインマン』などのダスティン・ホフマンが演じている。1976年度のアカデミー賞で美術・脚色・装置・音響など4部門を獲得している。新聞編集部のセットはさすがアカデミー賞を獲得しただけのことはあって、本当の建物の中で撮影されているように見える。

ニクソン再選委員会による巧みな工作を次々と暴いていく熱心な記者達の姿がストレートに描かれ、やがてホワイトハウスまでにも事件が及んでいたことを突き止める。実在するこの二人の勇気と執念には敬服する。できれば今の日本の報道記者達にも政治家達をもっと徹底的に追求してもらい、悪い部分を払拭してもらいたい。よく考えてみれば、この間の中山元官房長官のスキャンダルなど、あんなのはもっと徹底的に攻撃して全貌を明らかにすべきなのに、なんだか闇雲になっているような気がします。もちろん森総理の問題もそうですが・・・。実在したこの二人の魂を受け継いでいる記者達が今の日本にもいることを祈ります。


1972年、6月17日の深夜、ウォーターゲートビルの民主党委員会事務局に五人の男達が侵入し、盗聴機を仕掛けていたのを理由に逮捕された。「ワシントンホワイト」紙の記者ウッドワードと、バーンスタインは、捕まった主犯の男ジェームズ・マッコードがニクソン大統領の警備主任を担当していた事を知り、事件の全容を暴くために取材を始める。


 

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