永遠(とわ)に美しく…

DEATH BECOMES HER(1992年/アメリカ)

監督 ロバート・ゼメキス

出演 メリル・ストリープ(マデリーン・アストン)
   ゴールディ・ホーン(ヘレン・シャープ)
   ブルース・ウィリス(アーネスト・メンビル)
   イザベラ・ロッセリーニ(ライスル)
   イアン オグビー(シャガール)/他


『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのロバート・ゼメキス監督のファンタスティックなブラック・コメディ。女達の「美」に対する執着がテーマだが、後半からは、SFゾンビものに発展。『エクソシスト』のリーガンのごとくマデリーンの首が捩れて後ろに曲がったり、ゾンビ映画のごとく散弾銃で撃たれたヘレンの腹に大きな穴が空く。当時まだ目新しかったCGを最大限に活かしたことで、92年度のアカデミーでは、視覚効果賞を受賞した。

『クレイマークレイマー』『激流』など幅広いジャンルで活躍するメリル・ストリープと『激突 カージャック』『シャンプー』などコミカルな映画で話題を呼んだゴールディ・ホーンと言う二大ビッグ女優の共演と、『ダイ・ハード』シリーズで一躍有名になったブルース・ウィリスがアクション路線から一転、妻のマデリーンと親友のヘレンの間に挟まれしどろもどろする頼りない博士役を演じ、三人が絶妙なコンビネーションを見せている。秘薬を飲んで永遠の若さと命を手に入れた二人に、ダイハードでは、どれだけテロリスト達に追いつめられても死ぬことはなかったブルースが振り回され、あっけなく…するのもシニカルで面白かった。

地上波では、『金曜ロードショー』枠でよく放送されていましたが、声優陣の吹替えが面白かった。とくにマデリンの声「フニャフニャ」やヘレンの腹に空いた穴を覗きながら「お見通し」などのセリフには大爆笑でした。


若返りに異常な執着心を持つ女優のマデリーンとヘレン。彼女達は、巨額を投じて不変の若さと美貌を持続させる世紀の秘薬を手に入れる。しかし、その秘薬には、一度飲んだら死ぬことができない効力もあり…。


 

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