亡国のイージス

(2005年ニュー東映)

監督 阪本順治

出演 真田広之(仙石恒史)
   寺尾聰(宮津弘隆)
   佐藤浩市(渥美大輔)
   中井貴一(溝口哲也/ヨンファ)
   勝地涼(如月行)
   豊原功補(杉浦丈司)
   鹿内孝(湊本仁志)
   平泉成(明石智司)
   春田純一(宮崎)
   原田芳雄(梶本幸一郎)/他


福井晴敏の小説を自衛隊の全面協力を得て壮大なスケールで描いた海洋アクション巨編。平和ボケの日本国家に警笛を鳴らすため、海上自衛隊の最新鋭護衛艦であるイージス艦を乗っ取り戦いを始めた男達の壮絶な生き様がスリリングに描かれる。監督は、『KT』の阪本順治。最近は、『たそがれ清兵衛』『ラストサムライ』など時代劇映画の出演が続いていた真田広之氏が久しぶりに現代劇邦画アクションで活躍する姿が見れたのは、良かった。その他、寺尾聰、佐藤浩市、中井貴一、豊原功補と言った豪華俳優人の競演も見応えが合った。国家安全保障会議の場面で何気に春田純一氏も出演されていた。

いそかぜの先任伍長の仙石が『沈黙』シリーズのスティーブン・セガールや『ダイハード』のブルース・ウィリスのように副長の宮津達の無謀な行動を阻止すべく、艦内を懸命に駆け回る姿が面白く、そのスバ抜けた行動力は、中々目を見張るものがあった。イージス艦から発射されるミサイルの描写は、CGだったが中々雰囲気が出ていた。チェ・ミンソが演じたジョンヒと呼ばれる女テロリストも女ターミネーター的な存在感があって良かったが、何か物足りない。ストーリーももっと娯楽性を追求して欲しかった。最後のほうの無理やり終わらせたような展開は、少々残念でした。


東京湾沖で訓練航海中のイージス艦「いそかぜ」が副長の宮津と某国対日工作員ヨンファの二人の共謀により乗っ取られた。艦長が殺され、乗務員達も強制的に退艦させられる。宮津は、弾頭に1リットルで東京を壊滅させる特殊兵器「GUSOH(グソー)」を搭載したミサイルを東京・首都圏内に向けた。緊迫する政府を尻目に、先任伍長の仙石が単身、艦に乗り込み、宮津達に挑む…。


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