男たちの大和

(2005年東映)

監督 佐藤純彌

出演 反町隆史(森脇庄八)
   中村獅童(内田守)
   鈴木京香(内田真貴子)
   松山ケンイチ(神尾克己)
   蒼井優(野崎妙子)
   金児憲史(町村)
   寺島しのぶ(文子)

高畑淳子(玉木ツネ)
余貴美子(西サヨ)
勝野洋(森下信衛)
春田純一(小池久雄)
本田博太郎(古村哲蔵)
井川比佐志(組合長)
林隆三(草鹿龍之介)
仲代達矢(神尾克己)
渡哲也(伊藤整一)/他

昭和20年4月に3000人の乗組員を乗せたまま東シナ海に沈んだ巨大戦艦大和の運命を描いた戦争ドラマ。監督は、証明シリーズ、『新幹線大爆破』『植村直己物語』『敦煌』、また『キイハンター』『Gメン』などのテレビシリーズの監督もしている佐藤純彌。

オープニングのドキュメント番組のような解説やら、時折挟まれる現代の神尾二軍兵の場面は、蛇足な感じも受けたが、仲代氏の演技は、とても印象に残った。大和が荒波を進んで行く姿は、どこか『Uボート』と重なるところがある。なるほど、この映画は、日本版『Uボート』なのだと思いながら激しい戦闘で無惨に散って行く男達の姿を最後まで見た。全体的なストーリーは、今まで見てきた戦争映画と大した差は、なく、特出するものは、あまり感じられなかった。アクション部分においては、海上自衛隊の全面協力の元、巨大なオープンセットを使った砲台を使った激しい戦闘シーン、CG合成は、見応えがあった。それにしても、当時の砲台は、人間が生身を露出して、迫り来る戦闘機に立ち向かっていた、まさに命を張った戦いだったのだなぁ。せめて、乗員達を守る装甲板みたいなもので、守ってやったら良かったのになぁと思いました。

蒼井優演じる妙子の笑顔がとても印象的でした。そして、長渕剛の『Close your eyes』のエンディングも耳に焼きつきました。


2005年4月、鹿児島県枕崎の漁港で漁師をする神尾克己の元に、内田真貴子と名乗る女性がやってくる。真貴子が大和の乗組員・内田二兵曹の娘と知った克己は、自分の小さな漁船に彼女を乗せ、60年前に沈んだ戦艦大和が眠る場所へ向かう。かつて克己も大和の乗組員だった。克己は、60年前のあの日の光景を思い出す…。


(作成協力:KITT大好きさん)

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