メダリオン

飛龍再生／THE MEDALLION（２００３年／香港・アメリカ）

日本のメタルヒーロー物を連想させるようなタイトルからして、中身は一体どんなものなのか、期待して見たのだが、不死身の体を持ったジャッキー版のメタルヒーロー？と強引に解釈してみた（笑）。８０年代ジャッキー映画を匂わせる香港テイストと米製ＶＦＸの技術が見事に調和したファンタスティックなＳＦアクションになっていた。アクション監督として、サモ・ハン・キンポーが参加しているところも注目。ジャッキーとサモは、『８０デイズ』で久しぶりに共演を果たしていたが、できればこの作品でも一緒に活躍するところを見てみたかったものだ。

今回は、ジャッキーが劇中で一度死に、不思議なメダルの力によって、再びゴーストのように蘇り、ナイフで刺されても、弾に当たっても不死身であると言う設定。ノリ的には、前の『タキシード』と近いものがある。ＤＶＤで見て、一番気になったのは、本編よりも未公開シーンの多さである。その大半がジャッキー演じるエディとリー・エバンス演じるエディのコミカルなやりとりや、サブキャラのエピソードであった。なるほど本編が８０分少々しかないのが納得できる。もし、未公開シーンが本編に生かされていたらエディとワトソンのバディ刑事アクションムービーになっていたではないだろうか。あえてそれを避けたような印象を感じる。ラスト場面は、『マトリックス』のパロディっぽい感じもしたが、そこは、いまいちだった…。

それにしても『アクシデンタル・スパイ』や『ラッシュ・アワー』など、２０００年代に入ってから、裸で走り回るジャッキーの姿が多いのはなぜだろう？…。

香港警察の刑事エディは、４ヶ月前から犯罪組織のボス・スネークヘッドを追っていた。スネークヘッドは、死者を甦らす事ができるメダルを持つ少年ジャイを誘拐するため、ジャイのいる寺院を襲撃するが、エディがそれを阻止した。だが、その２週間後、スネークヘッドは、再びジャイを誘拐しアイルランドへ連れ去ってしまう…。