メン・イン・ブラック

MEN IN BLACK(1997年/アメリカ)

監督 バリー・ソネンフェルド

出演 トミー・リー・ジョーンズ(K)
   ウィル・スミス(エドワーズ/J)
   リンダ・フィオレンティーノ(ローレル)
   ビンセント・ドノフリオ(エドガー)
   トニー・シャロブ(ジェブス)/他


エイリアンがいつの間にか人間に化けて地球に住み着き、政府機関が密かに彼らを監視をしていると言うユニークな設定と、軽快さとリズム感が溢れるコメディ・ホラーです。アメリカンコミック調の特色のある映像が続々と登場し、その巧みなCG技術の素晴らしさは、同年に公開された「スポーン」と並んで完成度が高い。エイリアンが地球に住み着くと言う設定の映画は、これまでにもジョン・カーペンター監督の「ゼイリブ」や、人間の姿をした、トカゲのような体を持つ宇宙人が登場する「V」シリーズ、また「モグワイ」と言うかわいい生き物が水をかけられると同度に凶暴になり人を襲い始める「グレムリン」など、数々と存在しますが、「MIB」の魅力もまた、ユニークなエイリアン達だろう。人間に化けたエイリアン達が、人間技では絶対不可能な動きをして見せたり、(高い橋の上からジャンプして見事したの道路に着地)まばたきの仕方が人間と違っていたり、人間の肉と骨を食いつくし、はいだ皮を身につけ変装する(しかしきっちり納まらず、体のあちこちがたるんでいるところがなんとも面白い)ところなど実に愉快。その他にも、何度切られてもトカゲの尻尾のように頭が生えてくるエイリアンが質屋の店主だったり、アメリカの歴史上の人物が、実はエイリアンだった(シルベスター・スタローンも実はエイリアンだったり、死んだことになっているエルビス・ブレスリーも実はエイリアンで、生まれ故郷の星に帰ったことになっている)という設定なんかも、とてもリアルに描かれていて、妙に説得力を感じるのは、脚本の力量なのでしょうか・・・。

主人公達が乗っているリムジンが、実は赤いボタンを押すと、ボディが変形し、2つのジェットエンジンが現われて、無重力車に早代わりするところもいかにもアメリカンテイスト。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンと、「バットマン」のバット・モービルを足して2で割ったようなデザインがなんとも魅力的でした。


逃走中の犯人を追跡していた刑事のエドワーズの前に黒ずくめの格好をしたKという男が現われる。Kは、地球上で密かに住み着いているエイリアン達の監視の任務をしていると彼にほのめかす。そんなことを信じるまでもないエドワーズだったが、Kの質屋に連れて行かれ、そこの店主の本当の姿を見て仰天、エイリアンを目の当たりにしてしまう。エドワーズは、MIB(エイリアンの監視を任務とする政府最高機密機関)の試験を受けることになるが・・・。


 

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