未来元年・破壊都市

RAVAGERS(1979年/アメリカ)

監督 リチャード・コンプトン

出演 リチャード・ハリス(フォーク)
   アート・カーニー(クレーマー)
   アーネスト・ボーグナイン(ラン)
   アン・ターケル(ファイナ)
   アンソニー・ジェームス/他


世界が破壊され、廃墟と化した街をさまよう人々・・・。時代設定は1991年のようですが、当然今となっては、リアリティは、なく、映像も昨今のSF映画と比べれば、これと言った迫力があるわけでもなければ、荒々しい暴力描写があるわけでもない。暴力集団との戦いは、数度あれど、緊張感は感じられず、平坦なストーリー展開で面白味にかけます。CGなどがあった時代ではないので、ストーリーを完全に映像化するには、限界があったのかもしれません。しかし、錆びれた石油コンビナートや廃船などは、本物のようで、中々良い雰囲気を出しています。出演者は、主演のリチャード・ハリス、『ナイトライダー』に登場したゲストスター達や、『超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ』のアーネスト・ボーグナインと、意外な顔ぶれが出演しています。

踊り子の女性・ファイナ役を演じているのは、ナイトライダー最多ゲスト出演のアン・ターケル。ナイトライダーの時よりやや初々しい感じで、ヌードシーンなんかもあったりします。また、街を徘徊する暴力集団「ラベンジャー」のリーダーを演じているのは、これまたナイトライダー第28回「恐怖の高電圧・消えたナイト2000」にも出演しているアンソニー・ジェームス。彼は、悪役がよく似合う名バイプレイヤー。

そして、なんと言っても目を引くのが、ラン役のアーネスト・ボーグナイン。実はこの作品のテレビ版で彼の吹替えをしているのは、エアーウルフの時と同じ冨田耕生さん。ヒゲ面ですが、見た目はドミニクそのものです。彼が出ている映画を見ると、なんだか落ち着きます。声が富田さんなので、思わず映画の途中からエアーウルフでも飛んで出てくるんじゃないかって期待したりしましたが・・・出てきたらきっと面白い展開になっていたでしょう・・・その代わり別の映画になってしまいますが・・・。「ナイトライダー」「エアーウルフ」好きの人には、結構、楽しめる作品だと思います。


1991年、全世界は、大災害に見舞われ、破壊された。核に汚染され、廃墟と化した街の片隅で生き残った一組の男女・・・。妻を暴力集団に殺されたファルクは、彼らから逃れるため、ある軍事施設に立ち寄る。そこでファルクは、ある男と遭遇し、地下に隠れていた難民達と顔を合わす・・・。


 

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