ムーンウォーカー

MOON WAKER(1988年/アメリカ)

監督 ジェリー・クレイマー/他

出演 マイケル・ジャクソン(マイケル・ジャクソン)
   ジョー・ペシ(ミスター・ビッグ)
   ショーン・レノン(ショーン)
   ブランドン・アダムス /他


マイケル・ジャクソンが製作総指揮と主演を務めたミュージックビデオ仕立てのSFムービー。「ムーン・ウォーカー」とは、「無限の宇宙を包み込む大いなる愛の使者」と言う意味で、マイケルは、銀河からやってきた正義の使者であり、ミュージシャンと言う仮の姿で活動している設定。マイケルがミスター・ビッグ率いる世界征服もくろむ暗黒組織と戦う物語だが、物語の途中で、当時の新曲「SMOOTH CRIMINAL(スムーズ・クリミナル)」のPV的な映像になる。白いスーツに身を包んだマイケルが1930年代風の酒場と近未来的な空間を融合させたようなバーで、華麗にシャープに踊りながら、悪党を蹴散らして行くところがとてもカッコ良い。マイケルは、流れ星が頭上を横切ったときだけコスモパワーを使うことができるが、そのパワーで、マイケルが未来カーや巨大ロボに変身してしまう。SFX技術を駆使した巨大ロボの変身シーンは、マイケルの体が鉄化して、ロボットに変形して行くプロセスがまるでトランスフォーマーのようで、そのメカニカルな描写が見応えあり。ミサイルなどで敵を粉砕して行くところは、中々痛快です。そして、注目は、組織に追われるマイケルが未来カーに変形し、敵の包囲網から脱出する場面。この場面に登場する未来カーの走行シーンが、またカッコ良い。未来カーのデザインは、『ブラックライダー』のブラックムーンを彷彿とさせられたが、このシーンのスタント・コーディネーターには、『ナイトライダー』のカースタントを担当したジャック・ギルも名を連ねています。

金曜ロードショーで一度だけ放送された事があり、その時初見だったが、正直なところ、これは、映画?と言うのが最初の感想だった。冒頭では、「MAN IN THE MIRROR」のステージ映像が流れ、その次に、マイケルのJACKSON5時代からキング・オブ・ポップに上りつめるまでの映像がダイジェスト的に流れる。子供達が「BAD」のPVを再現する映像に続いて、「SPEED DEMON」では、ウサギになったマイケルがクレイアニメになり、スピーディな映像で楽しませてくれる。その他「LEAVE ME ALONE」のPVや、「COME TOGETHER」のライブ映像も見られる。ジョン・レノンの息子ショーン・レノンがこの作品で映画デビューしています。

三人の子供たちとピクニックをしていたマイケルは、途中、はぐれた子供を探している時に、ミスター・ビッグ率いる暗黒組織のアジトに迷い込んでしまう。ミスター・ビッグは、子供たちを麻薬漬けにして、世界征服をもくろんでいた。マイケルは、暗黒組織に命を狙われる。


 

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