ツイスター

TWISTER(1996年/アメリカ)

監督 ヤン・デ・ボン

出演 ヘレン・ハント(ジョー・ハーディング)
   ビル・パクストン(ビル)
   ジェイミー・ガーツ(メリッサ)
   ケイリー・エルウィズ(ジョーナス)
   フィリップ・シーモア・ホフマン(ダスティ)/他


CG技術の到来で90年代中盤に突如巻き起こったパニック映画ブーム。『ジェラシックパーク』や『インディペンデンス・デイ』を皮切りに『タイタニック』『ボルケーノ』などこの当時数多くの災害もの映画が続出しました。70年代のパニック映画ブームを凌駕するごとく、次々と製作された90年代パニック映画は、映像的な迫力は、確かに70年代を凌ぐものがあり、そして、この作品もその一つです。監督は、『スピード』『ホーンティング』『トゥーム・レイダー2』のヤン・デボン。

ストーリーは、竜巻に研究者グループが開発した調査用のセンサーを送り込んで、早期警報の実現を目指そうとする若者達を描いたものですが、劇場で最初に見た時は、CGを駆使して描かれた竜巻の映像に度肝を抜かれた。しかし、最近、DVDで見たら、当時の迫力は、今ひとつ感じられなかった。スクリーンとテレビの違い、また劇場の映像とDVDの鮮明さなどの違いもあるだろうが、やはり、DVDで見ると、どうしても竜巻の部分が浮いて見えてしまう。それから、劇場で見た時は、それ程気にならなかったストーリーが今ひとつ面白くない。主人公達の設定が離婚前の夫婦と言うのも何か浮いている感じがした。竜巻のシーンも突如迫り来る恐怖ではなく、人間側からわざわざ竜巻に近づいていっているためか、スリル感も乏しい。ドロシーの飛散の成功に時間をかけるより、成功後の展開がもっと見たかった。

ただ、笑えた場面もある。竜巻に巻き込まれた牛がモーモーと泣きながら画面を通り過ぎて行くところとドロシーの飛散に成功後、竜巻に襲われるジョーとビルが危ない工具が置かれている納屋に入り込んだところは、ホラーチックで面白かった。


幼い頃、父親を竜巻によって亡くしたジョー・ハーディングは、観測チームを率いて、竜巻の調査活動をしていた。そんな時、夫のビルが恋人のメリッサを連れてきて、突如ジョーに離婚届けを見せる。だが、ビルは、ジョー達が持っている「ドロシー」と呼ばれる竜巻の観測装置を見て、気が変わる。それは、かつて、ビルがジョー達と同じ竜巻の観測者だった頃に考案したものだった。ジョー達がドロシーを完成させていた事を知ったビルは、彼女達のチームに同行し、竜巻を追跡する。


 

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