『ナイトライダーvsエアーウルフ』 byガース 「ガースのお部屋」
KNIGHT RIDER vs AIRWOLF

【ACT6/完結編】

―ACT6―
○ コロラド州上空
  飛行する大型航空機エア・フォース・ワン(VC―137C)
    ×  ×  ×
  エア・フォース・ワンの100キロ後方上空を飛行するエアーウルフ。高速で進んでいる。

○ エアーウルフ・コクピット
  フライトステムのモニター。レーダー画面が映し出されている。
  画面を見つめるアストン。
アストン「エア・フォース・ワンを捕らえた。後、152キロ」
ナバス「さぁ、いよいよ本番だ」
  ホーク、険しい眼差し。

○ コロラド州上空
  エアーフォースワンの左側を飛行する護衛機が機体を傾け、離れて行く。180度旋回し、
  高速で、後方へ飛行し始める。

○ エアフォース・ワン(VC―137C)・大統領ルーム
  シートに座る大統領。小窓を覗き、外の様子を見つめる。
  大統領の前にやってくる秘書の男。スキンヘッド、小柄で茶色スーツの着ている中年。
男「お呼びですか、大統領」
大統領「護衛機の姿がないが何かあったのか?」
男「我々の進路に接近してきたヘリがいるそうなので、対応しているそうです」
大統領「ヘリ?マスコミのか?」
男「詳しい事は、まだわかりません。まもなく報告が来るのでもう少しお待ちください」
  怪訝な表情を浮かべる大統領。

○ エアーウルフ・コクピット
アストン「北北西の方向から戦闘機がやってくる」
ホーク「数は?」
アストン「一機だけだ」
ナバス「エア・フォース・ワンの護衛機だ。さっさと撃ち落とせ」
  ホーク、意を決したように、鋭い眼差しになる。
ホーク「ランチャーを下ろせ」
  アストン、レバーを引く。何の反応もない。
ホーク「どうした?さっき教えただろ?」
  レバー、引き続けるアストン。
アストン「駄目だ、何度もやっても下りない」
ナバス「どう言う事だ?」
ホーク「きっと故障だ」
ナバス「故障だって?」
ホーク「人間と同じでこいつもデリケートなんだ。おまえらのせいで腹の調子がおかしくなったんだろう」
ナバス「ふざけんな!」
  フライトシステムのモニターに映るレーダー画面を見つめるアストン。
  護衛機を示す赤いランプがレーダーの中心に向かって進んでいる。
アストン「護衛機到達まで20キロ…おい、ミサイルが使えないんじゃ、こっちが攻撃される」
  ホークを睨み付け、銃を向けるナバス。
ナバス「他に何か方法は、ないのか?」
ホーク「ああ、ある」
  ホーク、レバーを倒す。

○ 機首を下げ、急降下するエアーウルフ
  地上の切り立った高い山々の山肌に向かって、真っ逆様に落ちて行く。

○ エアーウルフ・コクピット
  鳴り続ける警告アラーム。
  ホーク、レバーを必死に握っている。
ナバス「何やってる?山に突っ込んじまうぞ!早く体勢を立て直せ」
  ホーク、寡黙にレバーを握っている。
アストン「高度4500、400、300…」
  ナバス、ホークに銃を向け、引き金に当てている指に力を入れる。
ホーク「どっちにしろ、お前達も道ずれだ。好きにしろ」
  ナバス、躊躇し、引き金から指をはずす。
アストン「やめろー!」
ホーク「銃を渡せ、早く!」
  ナバス、正面を見つめる。山の頂上の山肌が接近している。

○ テキサス上空
  飛行する白いセスナ(サイテーション)・ビジネスジェット機。

○ ジェット機・機内
  シートに座るアークエンジェル。その後ろのシートにドミニク、ケイトリンが座っている。
  操縦するパイロットとその隣に座るリンジー。
  リンジー、計器パネルのレーダー画面を見つめている。画面に点滅していた光が消える。
リンジー「部長、エアーウルフからの信号が途絶えました」
アークエンジェル「なぜだ?」
リンジー「わかりません。エア・フォース・ワンは、無事です」
  憂いの表情を浮かべるドミニク。
ドミニク「神様、わしの命をいくらでもくれてやるから、ホークを救ってやってくれ…」
  ケイトリン、目を瞑り、祈り続ける。

○ メキシコ国境付近砂漠地帯・道路
  高速で走行するナイト2000。

○ ナイト2000車内
キット「目的地に近づきました」
マイケル「よし、元に戻すぞ」
  マイケル、『EBS=EMERGENCY BRAKING SYSTEM(緊急ブレーキシステム)』のボタンを押す。

○ ナイト2000のルーフと両側のリアフェンダーの空気抵抗用の板が開く
  ブレーキ音を唸らせながら一瞬で立ち止まる。

○ ナイト2000車内
  フロントガラス越しに見える砂漠を見渡すマイケル。
マイケル「よし、キット、トレーラーを探せ」

○ ナイト2000のスキャナーが唸る

○ ナイト2000車内
キット「マイケル、南南東の方向、3.4キロ地点に黒い物体を確認しました」
マイケル「覚悟は、できてるな?」
キット「ええ、いつでもどうぞ」
  マイケル、アクセルを踏み込む。

○ 猛スピードで走り出すナイト2000
  土煙を上げながら、砂の上を走り出す。
  上空から現れる青色の戦闘ヘリ。ベースは、アエロスパシアルAS350。
  フロント部分に2つの30mm機関銃、機体の右側に3段ロケット砲が装備されている。
  ナイト2000に接近している。

○ 戦闘ヘリ・コクピット
  操縦するパイロット、後部席にジェイダとルビナが座っている。
  ルビナ、薄笑いを浮かべ、
ルビナ「約束通り、来たわ」
ジェイダ「あれがお前が言ってた車か。どれほどの耐久性があるのか、見物だ」
ルビナ「すぐに気に入るわ。エアーウルフとナイト2000…最高の誕生日プレゼントよ」
ジェイダ「デモンストレーションなのに、間違って黒焦げにしないでくれよ」
  ほくそ笑むルビナ。

○ メキシコ州国境付近砂漠
  立ち止まるナイト財団移動本部トレーラー。
  その影に止まる3台の軍用ジープ。後部に4連装ミサイルポッドを搭載している。
  ジープAの助手席に座っているタウロ。無線機のレシーバーを持ち、
タウロ「全員、配置に着け」  
  3台のジープ、エンジンを轟かせて一斉に走り出す。
    ×  ×  ×
  凸凹道を高速で進むナイト2000。
  ナイト2000に目掛けて、飛来してくるミサイル。ナイト2000、ミサイルをジグザグに避けている。
  着弾した爆弾が次々と爆発する。
  強烈な爆風と炎の狭間を潜り抜けているナイト2000。

○ ナイト2000車内
マイケル「どこから撃ってくるんだ?」
キット「いずれも南南東の方向から砲撃されています」
    ×  ×  ×
  ナイト財団移動本部トレーラーの前に止まっている軍用ジープA。
  そこから500m離れた先にもう一台の軍用ジープB、さらにその奥に軍用ジープCが止まっている。
  それぞれのジープに積まれた砲台の砲身から一斉にミサイルが発射されている。
    ×  ×  ×
  走行するナイト2000の四方八方に飛来して来るミサイル。地上に着弾して爆発し、巨大な炎を上げる。
  炎を突っ切るナイト2000。さらに飛来してくるミサイル。ナイト2000のボディに炎が燃え移っている。

○ ナイト2000車内
  ドライバーの視点。フロントガラス越しに次々と着弾するミサイルの様子が見える。
  巨大な炎が迫ってくる。
  額から汗を流すマイケル。
マイケル「やばいぞ、キット…中が熱くなってきた」
キット「これ以上進むのは、危険です」
マイケル「目の前にいる仲間を見捨てるのか?」
キット「しかし、これでは、RCを助け出す前に我々のほうが先に丸焼きにされてしまいます」
マイケル「丸焼きにされる事はないさ。これは、デモンストレーションだ。ルビナ達がどこかから
 俺達の様子を見ているはずだ」

○ 砂漠上空
  地上のあちこちで吹き上がる炎。その上空を飛行するジェイダ達の戦闘ヘリ。

○ 戦闘ヘリ・コクピット
  地上の様子を見つめるジェイダとルビナ。
  ジェイダ、満遍の笑みを浮かべる。
ルビナ「どう?」
ジェイダ「お前の言った通り、中々骨のある車だ」
ルビナ「マイケルがトレーラーのコンテナに乗り込んでRC3を助けている間に、電子爆弾が作動するわ。
 二人は死んで、あの車は、あなたのものになるの」
ジェイダ「そうか。後は、エアーウルフだな」
  その時、どこからともなく聞こえる狼のような鳴き声…
  不思議な音を聞き、怪訝な表情を浮かべるジェイダとルビナ。
  突然、機体が激しく揺れる。
  戦闘ヘリのそばを高速で横切り、瞬く間に飛び去って行くエアーウルフ。
  フロントのウインドウ越しにエアーウルフを見ている二人。
ジェイダ「あれは、何だ?」
ルビナ「エアーウルフよ!」
ジェイダ「なんでここに?」
  
○ エアーウルフのランチャーからヘルファイヤーミサイルが発射する
  ミサイルは、地上のジープCに命中。空高く炎を上げ、爆発するジープ。
  走行するナイト2000の頭上を越え、先に進んで行くエアーウルフ。

○ ナイト2000車内
  ドライバーの視点。フロンガラス越しに高速で飛び去って行くエアーウルフの後ろ姿が見える。
キット「マイケル、エアーウルフです!」
マイケル「どうやら無事だったようだな」
キット「エアーウルフからの交信をキャッチしました。おつなぎします」
  通信システムのスピーカーから聞こえるホークの声。
ドミニクの声「わしだマイケル、聞こえるか?」
マイケル「ドミニク!」

○ エアーウルフ・コクピット
  操縦席に座るホーク。フライトシステムの座席に座るドミニク。二人ともフライトジャケットと、
  ヘルメットを装着している
ドミニク「援護するぞ!」
マイケルの声「助かった」
ホーク「ミサイルは、俺達に任せろ」
マイケルの声「その声は…ストリング・フェロー・ホークか?」
ホーク「そうだ」
マイケルの声「危うく灰になるところだった。恩に着るよ」
  ホーク、レバーの先端の赤いボタンを押す。

○ エアーウルフの両翼先端の30mm、40mmチェーンガンが勢い良く連射される。

○ メキシコ州国境付近砂漠
  砂の上に二つのラインを描いて弾け飛ぶ弾丸。弾丸のラインがジープBに迫る。
  ジープBに乗っていた兵士達が弾丸を浴び、次々と倒れる。
  ジープA、少し前進し、立ち止まる。
  タウロが立ち、スティンガーミサイルを肩に担いでいる。

○ 旋回するエアーウルフ
  エアーウルフのランチャーからヘルファイヤーミサイルが発射される。
  一斉にジープから降り、逃げ去る兵士達。タウロがスティンガーミサイルを
  構えた瞬間、ヘルファイヤーミサイルがジープに直撃する。
  粉々に吹っ飛ぶジープ。

○ エアーウルフ・コクピット
  バイザーを上げるホーク。
ホーク「片付いたぞ」
ドミニク「いや、まだだぞ」
  正面を向き、険しい目つきになるホーク。

○ 茶色の三機の戦闘ヘリ(ヒューズ500)が横に並んでエアーウルフに迫ってくる。

○ メキシコ州国境付近砂漠
  ナイト財団移動本部のトレーラーに近づくナイト2000。
  車体を横に滑らせながら勢い良く立ち止まる。
  車から降りるマイケル。
マイケル「キット、コンテナの扉を開けろ」
キット「了解」
  走り出すマイケル。
  コンテナの扉が自動で開き、下に降りている。
  マイケル、ゲートを上り、コンテナの中に入って行く。

○ ナイト財団移動本部トレーラー・コンテナ内
  コンピュータの前で、うつ伏せで寝そべるRC3。猿轡、両腕を後ろ手に縛られ、両足首も縛られている。
  RC3の元に近づいていくマイケル。
  ロープを解き始める。
  RC3、ゴモゴモと口を動かしている。
  マイケル、RC3の猿轡を外す。
RC3「爆弾が仕掛けてある。早く逃げろ」
マイケル「(外に向かって)キット、爆弾を止められるか?」

○ ナイト2000車内
  モニターに財団トレーラーの3Dワイヤーフレーム・イメージが映し出されている。
  トレーラーの立体イメージが上下左右に回転する。コンテナの下部をズームアップ。
  爆弾反応を示す四角い箱のイメージが点滅する。
  タイマーが表示される。『0:12』。
キット「見つけました。今止めます」
  『MICRO JAM』のランプが光る。
  妨害電波が発生する。瞬時にタイマーが止まる。

○ ナイト財団移動本部トレーラー・コンテナ内
キットの声「もう大丈夫です」
  ロープを解かれ、立ち上がるRC3。
RC3「キット、お前の声が聞けて嬉しいぜ」
キットの声「元気そうで何よりです」
マイケル「さぁ、早く」
  二人、立ち上がり走り出す。

○ 砂漠上空
  エアーウルフの前方に接近してくる二基のミサイル。
  エアーウルフ、機体を左に傾け、軽やかにミサイルを避ける。
  エアーウルフのランチャーから発射されるレッドアイ・ミサイル。
  一機のヘリに当たる。空中で爆発し、炎を上げながら落ちていくヘリの機体。
  エアーウルフ、急上昇し、向かってくる二機のヘリの頭上を通り過ぎて行く。
  素早く旋回し、二機のヘリの後方に回り込む。

○ エアーウルフ・コクピット
  ホーク、ヘリを睨み付けると、レバー先端の赤いボタンを押す。

○ エアーウルフのランチャーから二発のレッドアイミサイルが連続で発射される
  右側を飛ぶヘリ、ミサイルが命中し、爆発。左側のヘリも間もなく爆発する。
  粉々になった機体の破片が地上に落ちて行く。

○ エアーウルフ・コクピット
ホーク「これでおしまいか」
  モニターの画面を見つめるドミニク。
ドミニク「もう一機、マイケル達に張り付いてるのがいるぞ」

○ メキシコ州国境付近砂漠
  走行するナイト2000の前方に落ちてくるミサイル。炎と共に高く舞い上がる砂が
  ナイト2000に降りかかる。
  上空を飛ぶジェイダ達の戦闘ヘリ。ミサイルポッドの発射口を地上に向けている。

○ 戦闘ヘリ・コクピット
  ナイト2000の様子を窺うジェイダとルビナ。
ジェイダ「もっと、高度を下げろ。進路を妨害するんだ」
パイロットの男「はい…」
  
○ 走行するナイト2000の前に接近する戦闘ヘリ

○ ナイト2000車内
  ハンドルを握るマイケル。助手席に座るRC3。
  フロントガラス越しに見えるヘリ。
RC3「どうしてミサイルを撃ってこないんだ?」
マイケル「奴らは、キットを欲しがってるから手が出せないのさ」

○ ナイト2000の後方に低空飛行しながら近づいてくるエアーウルフ
  ジェイダ達のヘリと向き合う。

○ エアーウルフ・コクピット
  戦闘ヘリを見つめるホーク。
ホーク「どうやらあれが本命らしいな」
ドミニク「エアーウルフなら、一発でしとめられるぜ」
マイケルの声「ここは、俺達に任せてくれないか?」
ホーク「…どうする気だ?」

○ ホバリングするエアーウルフ  
マイケルの声「見ててくれ…」

○ ナイト2000車内
  マイケル、『GRPLG HOOK(フック)』のボタンを押す。

○ ナイト2000の前バンパー下から発射されるフック
  フックが戦闘ヘリの左側のソリッドに絡みつく。
  タイヤを滑らせながら急停止するナイト2000。ウインチを作動させ、フックのワイヤーを巻き上げ始める。
  向かい合う戦闘ヘリとナイト2000。戦闘ヘリ、ホバリングしながら、少しずつ高度を下げている。
  外部スピーカーからマイケルの声が響き始める。
マイケルの声「もう勝ち目はないぞ。諦めろ」

○ 戦闘ヘリ・コクピット
  エアーウルフを見つめるジェイダとルビナ。
ジェイダ「仕方ない…降ろせ」
ルビナ「駄目よ、獲物を目の前にして、あなたらしくもない。タイヤを一本吹き飛ばせばいいのよ。私がやる」
  ルビナ、足元に置いていたバズーカを肩に担ぎ、ヘリから身を乗り出す。

○ 戦闘ヘリに接近するナイト2000
  ルビナ、バズーカの照準をナイト2000の右前輪に合わせて、撃つ。
  ミサイル発射。
  ナイト2000のそばで爆発するミサイル。巨大な炎が上がり、ナイト2000にも炎が降りかかる。
  ナイト2000を見つめるルビナ。無傷のナイト2000。
ジェイダ「もういい、ルビナ。余計なマネはするな」
ルビナ「情報を揃えるのにどれだけ時間がかかったと思っているの?私は、弟まで犠牲にして、
 あなたを支えてきたのよ。黙って見てて」
ジェイダ「…」
  ルビナ、次にエアーウルフにバズーカを向ける。

○ ナイト2000車内
マイケル「やめろ、ルビナ」
ドミニクの声「このままほっとくと俺達がやられるぞ」

○ エアーウルフ・コクピット
  ホーク、レバーの先端の赤いボタンに指を当てる。
  ホーク、険しい目つきでルビナを見つめる。
  ルビナがバズーカを発射しようとした瞬間、ホーク、咄嗟にレバーのボタンを押す。

○ エアーウルフのランチャーからレッドアイミサイルが発射される
  戦闘ヘリに当たるミサイル。勢い良く爆発し、粉々に吹っ飛ぶ。
  
○ ナイト2000車内
  爆発するヘリを見つめ、呆然としているマイケル。
キット「マイケル?」
  我に返るマイケル 。
マイケル「ああ…行こう」
  マイケル、車を発進させる。

○ エアーウルフ・コクピット
ドミニク「ふーやっと終わったな」
ホーク「まだ終わってないぞ」
ドミニク「そうだ、忘れてた。おい、マイケル、エアーウルフの部品は、どこだ?」

○ ロス市内・国道(数日後)
  賑やかで派手な看板のついたビルが立ち並ぶ通りを走行しているナイト2000。

○ ナイト2000車内
  ハンドルを握るマイケル。助手席にホークが座っている。
マイケル「怪我の具合は?」
ホーク「大した事はない」
マイケル「そりゃあ、良かった。無理矢理誘って申し訳ない。デボンが命を助けてくれた礼をどうしても
 したいって言うから…」
ホーク「こっちこそ、あんたに砂漠でドミニクを助けてもらったのに…礼って、一体何をするんだ?」
マイケル「着くまで内緒にしとくつもりだったけど…財団の本部でささやかなパーティだよ」
ホーク「なぁ、マイケル。エアーウルフと秘密の場所の事だけどな…」
マイケル「わかってる。絶対誰にも口外しない。CIAにこの車の事を喋らないでくれよ。ばれたら厄介な事に
  なるからな」
  ホーク、苦笑しながら、車内を見渡し、
ホーク「ドミニクが言ってた通りだ。UFOのコクピットか?」
キット「前にも誰かさんにダースベイダーの風呂場だと言われたことがあります」
マイケル「よくそんな昔の事覚えていたな」
キット「ボニーに財団本部に保管していた以前のメモリーをつけ直してもらったんです」
ホーク「キットって名前だろ?ドミニクから聞いた」
マイケル「そうだ、聞くのを忘れてた。どうやってエアフォースワンを撃墜することなく、
 無事に戻る事ができたんだ?」
ホーク「ミサイル発射用のランチャーが開かなかった。おそらく、砂漠でこの車と接触したのがきっかけで、
 ランチャーの昇降装置の調子がおかしくなっていたんだ。その後、ドミニク達と合流して、装置を直して
 急いでメキシコへ向かったってわけさ」
キット「つまり、あの時、私達がターボジャンプをしなければ、エアフォースワンは、今頃…」
ホーク「車に命を救ってもらうなんて…。今まで生きてきて夢の中でもそんな場面には、巡り合えなかった」
マイケル「現実が夢を超越したんじゃないか?」
  ホーク、苦笑いする。
キット「夢の話のついでに…ホークさんに一つお願いがあるのですが…」
ホーク「何だ?」
キット「エアーウルフに私みたいな人工頭脳をつけてみてはどうです?自分で動く事ができれば、
 あなたが危機的な状況にあった時、助けに来てくれますよ」
マイケル「おまえ、エアーウルフのAIになりたいんじゃないのか?」
キット「とんでもない。私は、飛行機は、苦手だと何度も言ってきたでしょ」
ホーク「良いアドバイスだ。じゃあ、俺からも一つお願いがある」
キット「何です?」
ホーク「もしエアーウルフにAIがついたら、友達になってやってくれないか?」
キット「喜んでなりますとも」
マイケル「エアーウルフのケツにくっついて、お前も空を飛んでみたらどうだ?」
キット「それは、遠慮致します」
  大笑いするマイケルとホーク。
        
                                                   ―THE END―

 

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