バットマン・ビキンズ
BATMAN BEGINS(2005年/アメリカ)
監督 クリストファー・ノーラン
出演 クリスチャン・ベール(ブルース・ウェイン)
リーアム・ニーソン(デュカード)
マイケル・ケイン(アルフレッド)
モーガン・フリーマン(ルシウス・フォックス)
ゲイリー・オールドマン(ゴードン)
渡辺謙(ラーズ・アル・グール)/他
タイトル通り、バットマン誕生秘話を描いた作品。1989年に公開されたティム・バートンの『バットマン』から97年の『バットマン&ロビン~Mr.フリーズの逆襲!!』までの全4作シリーズ通して描かれてきたコミカルな作風とは違い、主人公の生い立ちからバットマンとなるきっかけとなる物語とその人間関係がリアルチックかつシリアスに描かれている。
『ポセイドン・アドベンチャー2』などのマイケル・ケインが執事兼バットマンの補佐的な役割を演じたり、バットスーツやバットモービルをの開発者をモーガン・フリーマンが演じていたりとキャスティングがとてもゴージャス。『ラスト・サムライ』でハリウッドデビューした渡辺謙も出演しているが、思っていたより出番が少なかった。『ラスト…』みたいな活躍を期待していたのですが…。そして、今回のバットマン役は、クリスチャン・ベールと言う若い俳優が演じている。リーアム・ニーソンは、ブルースの恩師・デュカード役で出演していたが、いっそのこと『ダークマン』にでも変身してバットマンと戦ってもらいたいところだ。『バットマンvsダークマン』と言うタイトルにしてダークヒーロー同士の対決にしても面白かったかもしれない。ゲイリー・オールドマンがごく真面目な刑事役で出演しているのも意外だった。
今回登場したバットモービルもこれまでのシリーズのものとは、一味違った。ウエイン・エンタープライズの応用科学部で軍事用に開発された装甲車。「タンブラー」と言う仮称があったそうです。主な装備としては、ジャンプ機能があり、ブースターボタンを押すとジェットエンジンが点火され急加速及びジャンプが可能。傾斜が無い所でも1.2m〜1.8mの高さ、18mの距離を飛び越える事ができる。しかも着地と同時に加速する事もできる。装甲部分のあちこちが開くようになっていて、フラップとなる仕掛けがついている。これによってジャンプ時の浮力を得る。ケーブルを通して橋をかけることもできるそうです。エンジンは、5.7Lのエンジンを搭載。その他の特殊機能としては、レーダーに感知されにくいステルス機能、銃火攻撃に耐えうる頑丈な装甲、ひも付きのスパイクを後方に撒き散らして後続車のタイヤを損傷させ、追跡を阻む。運転席は、飛行機のコクピットのような作りになっていて、ハンドルは、飛行機で使用するような操縦桿になっている。攻撃や防御などの機能は電子制御のコントロールパネルで操作するようになっている。シートは、2人用。操縦席に付着のカメラとGPSシステムを通して、外を見る事ができるモニターは、マルチウインドウになっていて、GPSや赤外線ビジョン等に切り替えながら見ることができる。また、運転席は、射撃席に変わる仕掛けになっていて、ボタンを押すと、操縦席が前方に傾斜して下降し、運転者がまるでバイクに乗っているように前に乗り出したポジションになる。前方には、ガラス張りの窓があり、直接目標に狙いを定めてロケット砲を発射する事ができる。<サイズ:身幅約3m×全長約4.5m/重量:2.5tエンジン出力:340馬力
排気量:5.7L 瞬間加速度:96km/h(5秒未満)>(資料協力:KITT大好きさん)
ここのところ『スター・ウォーズ』シリーズのダース・ベーダーの誕生編やら『エクソシスト・ビキニング』『リング0』など、ジャンルを問わず誕生エピソードなる作品が様々に登場していますが、個人的には『ナイトライダー・ビギンズ』なんてのも見てみたい。
少年時代に両親を殺されたゴッサム・シティの大富豪の御曹司ブルース・ウェインは、復讐心を抱きながら、世界を放浪する旅に出る。ヒマラヤの奥地で「影の同盟」と呼ばれる組織のリーダー・デュカードと出会ったブルースは、彼に師事することになった。
(作成協力:KITT大好きさん)