ダイハード4.0

DIE HARD 4.0
(2007年/アメリカ)

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監督 レン・ワイズマン

出演 ブルース・ウィリス(ジョン・マクレーン)
   ジャスティン・ロング(マシュー・ファレル)
   メアリー・エリザベス・ウィンステッド(ルーシー・ジェネロ)
   ティモシー・オリファント(トーマス・ガブリエル)
   マギー・Q(マイ・リン)/他


12年ぶりの復活と言う事で、大変期待したが、今回も「1」「2」の時のような閉鎖空間ではなく、だだっ広い都市の中がジョン・マクレーンの活躍の場になっていて、前作に続き、シリーズの醍醐味が欠けていたのが残念。「3」は、ニューヨークの町全体がジョンの行動範囲になっていたが、ジョンの相棒キャラの面白さや、ストーリーとアクションも絶妙なバランスがあり、ラストまでのスピーディーな展開が楽しめた。「4.0」も全体的には、面白い要素もたくさんあったが、ストーリーがすでに既存の映画でもよくあるサイバーテロだったり、『ビバリーヒルズ・コップ』『リーサル・ウェポン』のような普通の刑事アクション映画になってしまっていたのが、やはり頂けない。

ネットによる監視社会の脆弱性や危険性を描いた作品は、『エネミー・オブ・アメリカ』を初め、今まで何度も見てきたが、4.0の映像の雰囲気がエネミーや海外ドラマの『24』などのものとなんら変わりがなく新鮮味が薄かった。ジョンとジャックのキャラも若干被り気味に見えた。アクションに関しては、かなりど派手なアクションが数多くあったが、トンネル内でタクシーが空中で回転しながらマクレーン達の目前に落ちてくるシーンの合成が、やや浮いた感じに見えた。

エレベータシャフト内でのジョンと女テロリスト、マイ・リンの切迫するやりとりや、クライマックスの高速を走る巨大トレーラーとF−35戦闘機の白熱バトルは、緊迫感があったが、豪快なアクション場面を見せたいがために、無理矢理それらのシーンをねじ込んだようにも見え、展開に不自然さを感じた。とくに、ビルの上階にあるテロリストのコンピュータルームの中で、ジョンとマイ・リンが格闘する場面では、ビルから蹴り落とされたジョンが下に止まっていた車に乗り込んで、コンピュータルームに突っ込んで行くところまでは、良かったが、ブレーキが利かないわけでもないのに、マイ・リンを轢いて、ボンネットの上に乗せたまま、エレベータシャフトに突っ込むと言う流れには、違和感があった。「3」と同様にジョンの妻ホーリーは、登場する事はなかったが、代わりに登場した娘は、案の定、最後に誘拐要員になってしまっていて、ますます「24」とかぶりまくりだったのがなんとも解せなかった。


ニューヨーク市警のジョン・マクレーンは、独立記念日前夜、上司からの命令を受け、ハッカーのファレルをワシントンD.Cまで連行する仕事を受ける。ファレルのアパートを訪れたジョンだったが、着いて間もなく、何者かによる激しい銃撃を受ける。ジョンは、ファレルを連れ、逃避行を始めるが…。


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『ジョン・マクレーンコレクション』

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