リーサル・ウェポン

LETHAL WEPON(1987年/アメリカ)

監督 リチャード・ドナー

出演 メル・ギブソン(マーティン・リッグス)
   ダニー・グローバー(ロジャー・マータフ)
   ゲイリー・ビジー(ヨシュア)
   ミッチェル・ライアン(ピーター・マカリスター)
   エド・オロス(メンデス)
   ドン・ゴードン/他


1980年代のバディアクション刑事ものの名作。黒人刑事を主人公にした『ビバリーヒルズ・コップ』で一足先に人気者になったエディ・マーフィに続けと、『マッド・マックス』シリーズを成功させたまさに絶頂期のメル・ギブソンがさらに過激な現代劇刑事アクションのジャンルに参入。ワイルドなデカを全身で表現するギブソンの逞しさと魅力が放出されている。相棒は、後に『プレデター2』で主人公を演じたダニ・グローバー。リッグスの敵役を演じるゲイリ・ビジーは、この後、キアヌ・リーブス主演の『ハート・ブルー』で、キアヌの相棒として、気さくな刑事役を演じていた。『プレデター2』では、ダニ・グローバーと再び共演している。マータフの上司役で出演したのは、『ブリット』で同じくスティーブ・マックイーンの相棒を演じたドン・ゴードン。監督は、最近作は、『タイムライン』、このシリーズでは、全て監督をしているリチャード・ドナー。この人、『オーメン』やら『スーパーマン』やら『グーニーズ』とあらゆるジャンルの映画を撮っていてとても凄い。

リーサル・ウェポン=最終兵器の名の通り、妻を失い悲しみに暮れる荒くれ刑事のリッグスは、自殺志願者だからやることなすことが命知らずの破天荒。命など惜しくない、いつでもくれてやると言うように自殺しようとしてビルの屋上に立つ男と一緒に屋上から飛び降りたりする。そう言えば、『ダーティハリー』でも自殺しようとビルの屋上に篭城した男をハリーが静止する場面があったが、このシーンは、そのオマージュに見える。クライマックスの派手な銃撃戦では、きらめくネオンの街で獣のように犯人を追跡したり、ベレッタ92Fを容赦なく撃ち捲くるリッグスのカッコ良さが溢れていて、最高である。家庭的で保守的な刑事を演じるマータフも娘を誘拐され、さらにコンビを組んだリッグスに触発されて、ストーリーが進むに連れワイルドなベテラン刑事に変貌するところが面白い。間髪いれずいきなり爆破されるレストラン、自宅に突っ込んでくる車など、この当時では、画期的なアクション演出も数多くあった。

冒頭の衝撃的な女の飛び降りシーンからクライマックスまで、息もつかせぬ迫力のアクション演出がてんこもり。そして、ヨシュアを演じたゲイリー・ビジーの存在感も素晴らしい。リッグスとヨシュアのトンファーなどを取り入れた熱い格闘場面は、『コマンドー』のクライマックスを彷彿とさせる。向かってきたヨシュアをリッグスとマータフが同時に銃を撃つ場面は、翌年製作された『ダイ・ハード』にも同様の場面が見られた。最初は、自殺志願者だったリッグスがシリーズを経るに連れ、ただの陽気なおじさんになっていったのは、ちっょと解せなかったが、しかし、そこがまたこのシリーズの面白いところです。


妻を亡くし、自殺願望を持ったマーティン・リッグスは、ある麻薬密売組織の捜査で良き家庭人のロジャー・マータフとコンビを組む事になった。


 

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