ザ・ワン

THE ONE(2001年/アメリカ)

監督 ジェームズ・ウォン   

出演 ジェット・リー(トーマス・J・マーフィー)
   デルロイ・リンド(ロー・デッカー)
   ジェイソン・ステイサム(ファンチ) 
   カーラ・グジーノ(マシー)
   ジェームズ・モリソン(アルドリッチ)/他


監督は、『Xファイル』『ファイナル・デスティネーション』のジェームズ・ウォン。脚本には、『Xファイル』のグレン・モーガンが担当。近未来SF格闘アクションとでも言うべきでしょうか。一人二役の善悪の格闘もので思い出すのは、やはり、ジャッキー・チェンの『ツイン・ドラゴン』。未来の世界像は、『スター・ゲイト』と、『ターミネーター』を足して、2で割ったような感じ。『ブレイド』『マトリックス』と並び、この映画にもオープニングに弾丸のスローモーションがありますが、今や普通に見えつつあります。『ターミネーター2』に登場したT1000のような超人的なパワーを持つユーロウが両手で、二台の白バイを持ち上げて、警官を挟み叩き、宙に浮いた警官達を次々と素早く蹴り倒していくところは、中々面白かった。どことなく漫画チックであり、まるで『ドラゴンボール』のようなアニメの世界がそのまま実写化されているように見えまずが、『少林寺』で、超人的な技を見せつけていたジェット・リーがそれをやると、どことなく、説得力があり、現実的に見えてしまうから凄い。

この映画も全編通しての派手なワイヤーアクションの連続ですが、スピード感、痛快さがあって楽しい。そして、最大の見せ所だったのは、ジェット・リーとジェット・リーの対決。これがに見事に映像化されていたのは、さすがは、ハリウッドならではの技術の高さを窺える。後で気づいた事なんですが、二人の格闘スタイルが微妙に違っているのが、また良かった。クライマックスシーンを作るのに、4週間もかかったのは、確かにうなづけます。ジェット・リーは、『マトリックス2』のオファーを蹴って、この映画に入魂したそうでずか、キアヌと戦う彼の姿も見てみたかったような・・・。

それにしても、ジェームズ・ウォンの映画は、終わるのが(85分)早い!


宇宙に125もあると言われている多次元宇宙(マルチバース)にいるそれぞれの自分を倒して、エネルギーを吸収し、たった一人<ザ・ワン>になることによって、全能の存在になる事ができる。その存在を知ったMVAの捜査官ユーロウは、125人の自分を殺し、最後に保安官ゲイブの命を狙い始める。


 

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