TAXi2
TaxiU(1999年/フランス)
製作 リュック・ベッソン
監督 ジェラール・クラブジック
出演 サミー・ナセリ(ダニエル)
フレデリック・ディーファンタル(エミリアン)
マリオン・コティヤール(リリー)
エマ・シェーベルイ(ぺトラ)
ベルナール・ファルシィ(ギルバート)/他
やはり期待通り、前作「TAXI」より、カーチェイスも笑いもさらにパワーアップしていました!ダニエルの走りは、相変わらず荒っぽくていいですね。彼の乗るプジョー406は、さらに改造を加えられ、両側のドアの下から翼が出てきたりして、今回は、ジャンプまで見せてくれました。さらには、輸送機からパラシュート使って飛び降りちゃったりと・・・おもわず『ナイトライダー3』を思い出してしまいました。片想いのペトラ刑事と柔道をたしなみ、一方的にやられてしまうエミリアンのドジっぷりもあいかわらずコルカルで面白かった。ペトラはどことなくドルフ・ラングレンに似ているような気がするですが・・・。
今回は、日本のヤクザがフランスに来た日本の防衛庁長官を連れ去ってしまうわけですが、謎のニンジャ軍団が登場したり、黒い三菱ランサーがプジョーを追い掛け回すなどドタバタぶりは前作以上。そうそう、『ナイトライダー』でも、時折おかしなニンジャ軍団が登場するエピソードがあって、マイケル達に襲い掛かってたりしていましたが、こちらは、さすが映画とあって、スケールも違えば、敵の攻撃も半端じゃない。そういう意味では、今回の作品は、「ナイトライダー」といろんな意味で比較できる場面が多く見ることができました。もしかしたら、制作スタッフは、「ナイトライダー」を意識して今回の作品を作りあげたのでは???
日本の防衛庁長官を護衛するために作られた警護車『コブラ』。色褪せた黒のボディがなんとも安っぽくも見えたりしましたが、完全防弾の上、衛星を使って、敵のミサイルを妨害、誘導できるシステムまで組み込まれていて、最新技術は、なかなかなもの。なぜか、「ニンジャ」と叫ぶとエンジンが起動するようで、それがなんとも不思議で滑稽でした。ただ、あんなにあっさりボディがぶち破られてしまうのは、ちょっと間抜けな感じが・・・。
クライマックスは、やはり、ハチャメチャな街中での大暴走。『ブルース・ブラザーズ』のシガコでの大暴走チェイスに「007」のカーチェイスを足して2で割ったような感じの迫力でしたが、最近のアクション映画で見るカーチェイスは、とにかくどれも派手で、ド迫力なのですが、やはりCGなしのカーチェイスはいいなぁ、と思いきや、所々で使われている場面もあるんですね・・・。
マルセイユの街をかっ飛ばすブジョー406。ダニエルは、産気づいた妊婦を病院まで送り届け、恋人リリーの両親に合いに行く。リリーの父、ベルティーノ将軍は、頑固一徹親父。ダニエルは、ベルティーノの長話に途方に暮れる・・・。長話をしすぎるあまり、日本からやってくる防衛庁長官の出迎えをすっかり忘れていたベルティーノは、慌てて、空港へ向かうが、家を出た直後に彼の乗った車が大事故に遭遇する。ダニエルは、無傷だったベルティーノを空港に送り届けようと、彼をプジョーに乗せ、大暴走を始める・・・。