トルク

TORQUE(2004年/アメリカ)

監督 ジョセフ・カーン

出演 マーティン・ヘンダーソン(ケアリー・フォード)
   アイス・キューブ(トレイ・ウォレス)
   ジェイ・ヘルナンデス(ダルトン)
   モネット・メイザー(シェーン)
   マックス・ビーズリー(ビッグD)/他


こう言う例えは、何ですが、バイク版『ワイルド・スピード』と言ったところでしょうか。プロデューサーがやはり『ワイルド・スピード』『S.W.A.T.』などを手掛けたニール・H・モリッツです。かなりのライディングテクニックを持つ主人公フォードは、ドラッグ売買の疑惑をかけられて街に雲隠れしていたが、今度は、敵のバイカーギャング殺しの容疑をかけられ、再び身に覚えのない罪で命を狙われることになってしまった。

斬新かつスタイリッシュで瞬発力のあるど派手な映像であるが、あまりに動きが早過ぎて、時々何をしているのか良くわからないカットも数多かった。走る電車の屋根にバイクがジャンプする場面や、列車の屋根を走行する場面などは、おそらくCG。連結部分の間をジャンプしたり、連結部の下に綺麗に着地するなどありえない動きを見せていた。『ポリスストーリー3』のミシェル・キングは、自分でやってのけていたが、今思うとあれは、奇跡的なスタントだったのだろうか…。まぁ、実際のバイク走行シーンやカーアクションシーンも間に入っているので、それは良しとして、気になったのは、主人公が乗るY2Kと言うシルバーのマシーンが時速320kmで街中を走行するクライマックスシーン。このバイク、小型ヘリコプター用のガスタービンエンジンが搭載されているそうで、実際にも最高時速365kmも出せるそうですが、ところが映画では、『ストリートホーク』も真っ青のありえないスピード感の演出をCG丸わかりの映像でユニークに描いてしまっていたところが残念であった。『トロン』を超える大胆な滑稽さ、そして、『ドリヴン』以来のあまりの大雑把さに思わず笑ってしまった。

その他『マトリックス・リローデッド』のパロディのようなハイウェイを逆送しながらバイクが走行する場面や、高速下の女同士のマシン対決は、中々愉快で面白かった。


半年前、麻薬密売の容疑をかけられ、姿を消していたケアリー・フォードフォードが「アプリリア/RSVミレ」のバイクに乗って、街に戻ってきた。恋人シェインとやり直そうとしていたフォードだが、バイカーギャングのリーダー・ヘンリーから預かった数台のバイクの中に大量のドラッグが隠され、またもや罪をなすりつけられてしまう。フォードは、自分の無実の証明するため、ギャング達と対決する。


 

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