ランド・オブ・ザ・デッド

LAND OF THE DEAD(2005年/アメリカ)

監督 ジョージ・A・ロメロ

出演 サイモン・ベイカー(ライリー)
   アーシア・アルジェント(スラック)   
   ジョン・レグザイモ(チョロ)
   デニス・ホッパー(カウフマン)
   ユージン・クラーク(ビッグ・ダディ)/他


『ソンビ』シリーズ4作目。ジョージ・A・ロメロが20年ぶりにゾンビ映画を監督した事で話題になった作品。原点回帰と言う事で、前作の流れに沿って、ストーリーは展開する。のっけから特殊車両に乗り込んだ武装兵達がゾンビをがんがん撃ち捲くる。首の皮一枚でつながったゾンビなど、グロテスクな描写は、パワーアップしていた。単なるゾンビvs人間と言う構図を超え、上流階級と下層市民とゾンビの三つ巴戦争の様相。

しかし、『ゾンビ』の時のようなショッピングモールを舞台にした閉塞な状況もなく、やややんわりとし過ぎた展開がいまいちだった。荒れ狂うゾンビが学習し意思を持ち、武器を握って人間社会に報復をする展開は、それなりに良かったが、『ドーン・オブ・ザ・デッド』の走るゾンビを見てしまった後では、映像にスピード感がなく、物足りない感じもしてしまう。そして何より、あのおぞろおぞろしいゴブリンの音楽がないのも残念だ。

『イージー・ライダー』など数多くの名作に出演してきた名優のデニス・ホッパーや、ホラーの巨匠ダリオ・アルジェントの娘で『トリプルX』にも出ていたアーシア・アルジェントなど、キャスティングは、とても良かった。


ある日突然世界を襲った原因不明の事象。死者が甦り人間の肉を喰らう。襲われた者は、数時間で死に、甦った死者達=ゾンビになる。ゾンビ達は、人間社会の匂いを嗅ぎつけ、高層タワーに向っていた。要塞都市を守るため、人間達は、傭兵を集め、ゾンビの侵略を阻止しようとする。


 

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