<脚本> リチャード・オキー <監督> リック・コルベ

<出演> ジェフリー・オスターヘイジ(ジョン・スタントン)/ジェニファー・ホルムス(マンディ・モラン)

     エド・クリック(エディ)/ジョージア・シュミット(老婦人)/ビンセント・ハワード(CHPの巡査)

     ローラ・カミンズ/ポール・フリーズ(カールの声)/他


海岸で金貨探しを楽しんでいた若いカップルのジョンとマンディは、金属探知機で砂の中に埋もれていた黒い車を発見する。ジョンはウィンチを使い、車を引っ張り出そうとするが、暫くして、その車は、突然勝手に動き出し、自力で砂から這い出てきた。ジョンが車の窓から運転席の中を覗き込んだ時、今度は、勝手にドアが開いた。驚きを隠せない二人だが、ジョンは、マンディと共に車に乗り込み、海岸を走り出した。

ハンドルも握らず、アクセルも踏まずに勝手に暴走し始めた車にジョン達は恐れおののく。だが、暫くして車が声に反応することを知り、しだいに落ち着きを取り戻す。二人は、マンディが経営する洋服店「エンドレス・サマー」へ向かった。

一方その頃、マイケルとキットは、何者かがナイト財団の周波数を使って信号を出していることを知り、その信号の出所を調べていた。キットのモニター上に三角側点を映し出し、信号を発しながら移動して近づいている物体の正体を掴むため、ある地点で待ち伏せをするが・・・。

 

 

★NBCTV(1984〜1985年放送) 第3シリーズ第5話(シリーズトータル第47回)

【アメリカ放送日】 1984年11月4日 【日本放送日】 1987年7月27日

  

2年前に破壊されたK.A.R.R.が再びマイケルとキットの前に現われた。以前よりもふてぶてしさを増してより狡猾になり、パワーアップして戻ってきたK.A.R.R.。今度は人間を思いのままに操り、マイケル達に復讐を企てようとする。

スキャナーの色が赤から黄色に変わり、ボイスインジゲータのデザイン、「KARR」のナンバープレート、ボディもシルバーのついたツートン・カラーに一新され、より邪悪に蘇ったK.A.R.R.の行動が見所です。冒頭からアップテンポで、シリアスな展開・・・そして、不気味かつ恐怖をそそるBGMも新鮮です。

このエピソードの伏線のエピソードとして「ナイトライダー6(後半)/激闘!善と悪2台のナイト2000」があります。このエピソードにK.A.R.R.が初登場し、マイケル達と一度目の対決をします。

このエピソードでK.A.R.R.の声を担当したのは、ポール・フリーズ。「ナイトライダー6(後半)/激闘!善と悪2台のナイト2000」でK.A.R.R.の声を担当した声優のピーター・カレンは、復活するカールは、より邪悪なほうがいいというプロデューサーの判断により、今回は、カールの声を演じなかったそうです。しかし、2008年に放送された「ナイトライダーNEXT」で、再びカールの声を演じました。

ピーター・カレンは、「トランスフォーマー」のアニメと実写両方でオプティマス・プライム(コンボイ)の声を担当した他、グレムリンのモグワイやプレデターの声を演じたことでも知られています。ちなみに日本では、カールの声は、統一されており、このエピソードと「ナイトライダー6(後半)/激闘!善と悪2台のナイト2000」、そして「ナイトライダーNEXT」に登場したカールの声全てを麦人氏が担当しています。

日本では、このエピソードから第3シリーズの放送が開始されました。ちなみにアメリカの最初のエピソードは、「ナイトライダー5/強敵!赤い殺人カー」です。

 

以下に掲載した文は、wagnerさんがうちの掲示板に書かれたカットシーンの内容をほぼそのまま転載しています。<注:細部で若干の違いがあるかもしれません。ご了承ください>

<PARTT>(これは、追加文です)(2001.4.26)

カールに乗り込んだジョンが、峠道を爆走し、パトカーと鉢合わせするシーンがありますが、アメリカ版では、カールがパトカーと出会う前に、ジョンとこんなやり取りをする場面がありました。

カール「見ての通り、私の性能は地形による影響は受けない。どのような状況にでも対応できるように設計されているのだ」
ジョン「(誰にという風でもなく)信じられん。今起こってる事何一つ信じないね」
カール「わずらわしい事などは忘れろ。今、この瞬間を感じるのだ、友よ!」

                         

<PARTU>

エンドレス・サマーで、かかってきた電話をマンディが取り、マンディ「病院からよ,エディが心臓発作で・・・」・・・の後、日本版ではエディが入院している病室のシーンに移りますが、アメリカ版では,この後、キットが財団のセミトレーラーに収容されるシーンになり,トレーラ内部でのデボン,ボニーとの緊迫した会話(口論に近い)となります。

マイケル「レーザーは無理だ.前に試したじゃないか」
ボニー「ちゃんと改良に取り組んできたわ。パワーを二倍に上げる事が可能よ」
デボン「マイケル,他に選択の余地があるか?何の準備も無しに君とキットをカールに向かわせる事はできない」
マイケル「心配してくれるのはありがたいが,キットの分析によればカールに起きている故障はアルファ回路だけだ。レーザーを準備している間にカールが修理を完了させて,全機能を復活させる事だけは阻止しなきゃ」
(渋い表情を変えないデボン)
マイケル「そんなに言うんなら君たちは一度財団に戻ってレーザーを準備してまた戻ってきてくれ.その間はカールにプレッシャーをかけなきゃならん」
(何とか納得した表情のデボン。マイケルはキットの運転席へ向かう.)
デボン「カールが襲いそうなところには連絡してある」
マイケル「(キットに乗りこみながら)良かった」
デボン「必要だと思う事をやれ。だがマイケル,気をつけるんだぞ」
マイケル「わかってる」
ボニー「キットを壊したら承知しないわよ」
マイケル「(微笑みながら)俺も君を愛してるよ」

(幸運を祈るわ,とさえも言わないボニーに対する皮肉.この後キットがトレーラからでて方向転換するいつものシーン)

                    

<PARTV>

日本版では走行するナイト2000のショットの後、デボンからの通信で「ボニーの尻をたたいてレーザーを完成させた」という台詞の場面になりましたが、アメリカ版では直前に次のようなシーンがありました。

マイケル「静かだな.静か過ぎる」
キット「出来る事は全てやっていますよ,マイケル。カールが襲いそうなところは全て警戒が厳重にされています。襲撃があればすぐに連絡も入ります」
マイケル「よし,デボンを呼び出してくれ」

                                 

<PARTW>

そしてエディのガレージに潜むカールに接近するマイケルとキットの会話で日本版ではマイケルの「近づきすぎるとカールに探知される」で終わっていますが、アメリカ版ではその後さらに・・・。

マイケル「監視モードで待機してろよ」
キット「マイケル,まさかあの怪物に一人で向かおうと言うのではないでしょうね?私はあなたの唯一の味方ですよ」
マイケル「ジョンはどうするんだよ,キット.俺が彼の唯一の味方だ。あそこに一人で残しておくわけにはいかん。なんとかしてカールから引き離さないと」
(注:マイケルはカールが人間一人とガレージにいるのはわかっているが,それはエディではなくジョンだと思っている)
キット「簡単には行かないと思いますが」
マイケル「ああ、でも放っとくわけにもいかない」

 

●『JUMP』 ザ・ポインター・シスターズ

●『SELF CONTROL』 ローラ・ブラニガン

●『CRUEL SUMMER』 バナナラマ


●確か、幼稚園生の時に夕方に再放送していたのを夢中で見ていました(中でも、シーズン3とシーズン4が記憶に残っています)その中で、特に強烈に印象に残ったのはシーズン3のK.I.T.T.VSK.A.R.R.の話で、最後にターボブーストの勝負をしてK.I.T.T.が勝って終わったと思ったら、K.A.R.R.のCPUがまだ生きているのを見て、戦いはまだ終わっていないと思いましたね(当時は)。この話だけは、忘れられないです。(赤沢さん)

 

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